ボタンの調子がおかしい
今から3年前の2017年1月に買ったLEDヘッドライトが壊れました。左右2つのボタンがあり、片方の赤色灯は点灯しますが、LEDライトのボタンは押しても点灯しません。おまけに、LED本体をベルトに固定するための可動部分が折れ一部割れているところもあり、本体がすぐに外れます。
168ルーメンでまずまず明るく、ジェスチャーで点灯消灯ができるものでした。確か1,600円くらい買いましたが、今では2,000円超えています。
今回は壊れたLitomLEDヘッドライトを修理してみます。
壊れた原因調査
故障個所は3点。
- LEDボタンを押してもライトが点灯しない
- 本体の可動部分の軸が折れてベルト側の台から外れる
- ベルト側の台が割れている
LEDライトが点灯しないのは雨の日に使ったので、水が浸水したのかと思っていましたが、IPX6なので一応防水対策がされています。
可動部分の軸折れと台が割れているのは、おそらく何回か手元から家の床や、釣り場の地面に落としてしまったことによるのであろうと思います。
LEDボタンについて詳しく原因を調査するために、本体部分を分解して確認しました。
裏ブタを外し電池を入れる部分の底にネジが3つあります。
ネジをはずし、電池ボックスを抜き取ると基盤が現れます。
中央部分にLEDの光源、左右に赤色発光来オードらしきものがありました。左下にはゼスチャーを検知する部分、なんていうんだろう?
問題なのは上の写真の左上のボタンです。押してみるとカチカチと普通に動きます。試しに電池を入れてみると、点灯しました。
基盤についているボタンを押すと点灯するということは、カバー部分についている外側のボタンから基盤のボタンまでに力が伝わっていないことになります。
外部のボタンを分解すると3つのパーツに分かれ、一番外側のシリコン部分、軸と軸受けです。反対側のボタンと比べてみると少しだけ軸が短いです。3年半使っているので軸が削れたのか?外側のボタンを押した力が基盤のボタンに伝わって無いようです。
プラスティックの軸を伸ばす
さて、どうやって修理するか?
修理の方法は2つ、軸を交換するか軸を伸ばすか。
軸を交換するには同じようなプラスティックを削りだすか、爪楊枝などで代用するかですが、新規に作るのはかなり大変です。
私が使ったのは液体プラスティック接着剤です。世の中ではボンディックがメジャーですね。
私が持っているのは3年前に買ったブルーフィックスです。価格がかなり違うので自分は安いほうを買いました。
溶剤を絞り出してくっつけたいところに塗り、UVライトを当てると3~10秒で硬化します。重ね塗りするとプラスティックの層を厚くすることもできる優れものです。固まったら普通のプラスティックとほとんど変わらず、ヤスリで削って整形します。
少しずつプラスティックの軸を伸ばしていきました。下の写真のあるの部分です。軸の先に透明のプラスティックが付着しています。
形をヤスリで整形し、実際にボタンを押してちょうど良い長さに調整しました。
本体をジョイントする部分の軸と割れも修復しました。
周辺が盛り上がっているのは、ぴったりくっつけてはみ出した接着剤です。1回目は失敗です。
割れたところはピッタリ貼り合わせるとUVライトが当たらないので、少し隙間を開けると硬化します。見た目は少し悪いですが確実に固まり、取れることも無く従来通り使えるようになりました。
無事修理完了です。
Litom LEDライト復活!
ボタンは依然と同じように押せるようになり、LEDライトが点灯するようになりました。
本体とベルト部分の結合部もライトの角度を変えて動かしてみて、問題なく使えることを確認しました。
完全復活です!
LitomのLEDライトは構造が簡単だったので、1時間もかからないくらいで修理することができました。液体プラスティック接着剤があれば修理が可能ですよ。
でもね、もっと早く修理に取り掛かればよかったです。
釣りに行く日が近かったので、ジェントスのLEDライトを買ってしまいました。
次回は、ジェントスとLitomのLEDライトの違いをご紹介する予定です。
追伸:
半年後もしっかりくっついています。2021/06/26