タチウオと言えばワインドでしょ!
初心者の皆さんが大きい魚を釣りたいと思ったとき、どんな魚を想像されるでしょうか?
チヌ?
シーバス?
ハマチ?
サゴシ?
エサ釣りでもルアーでも難易度が高いです。たまたま釣れることはありますが、狙ってほぼ確実に釣れることはありません。でも阪神間の釣り場には毎年決まってやってくるんです。
釣り初心者のための大物、タチウオ!1mを越え身幅指5本を超える大物を特にドラゴンと呼んで釣れたほかの釣り人から賞賛されるすごいやつです。
このタチウオを釣るのは思ったよりも簡単で、釣れるときには小学生でも釣れます。初心者に近い私でもそれなりに釣れましたので、ややここしい仕掛けなどなしに釣れる方法について説明します。
皆さんがよくやっているタチウオのウキ釣り
釣りに行ったときによく見かけるタチウオの釣り方ですが、大きくエサ釣りとルアー釣りに分かれてます。
だいたい真っ暗な中やっているのはキビナゴとかサンマの切り身をエサにしたウキ釣りです。夜明け前に釣り場に着くと、ずらっと電気ウキが並んでいます。暗い時間帯は7割くらいはこの釣り方ではないかと思います。
ウキ釣りのやり方
基本的にはウキ釣りなので、竿、リール、ライン、電気ウキ、ウキ止め、シモリ、からまん棒、タチウオ用のワイヤーハリス、ハリ。エサはキビナゴやサンマ。
釣りに行く前には電気ウキの電池チェック、エサを買いにお店に行って、エサのローテーションを考えて2種類買ったりもします。
タチウオが回遊していそうな棚に合わせて、ウキ止めを調性てタチウオが掛かるまでじっくり待ちます。タチウオが掛かってからも、合わせのタイミングが難しく、早合わせは禁物!じっくり喰いこむまでガマンして合わせを入れます。
エサは海中に浸しているとふやけてきたりするので、定期的に交換する必要がありますし、神経質な人はエサの匂いがちょっと苦手かもしれません。
ウキ釣りが難しいと思える点
- 道具がややこしい
- ウキ釣りなのでタナ合わせが必要
- 一定の時間でエサを交換する必要あり
- 喰いこむまで待ち、合わせを入れるタイミングが難しい
まずウキ釣りなので持っていく道具が多くなります。
ウキから海面下のエサまでの長さを調整し、エサをハリにつけて投げ込みウキが流されて隣の人の仕掛けに絡まらないように常に注意しておく必要があります。定期的にエサを交換し、エサがなくなれば終わりです。
タチウオルアー釣りはシンプル
タチウオのルアー釣りはとってもシンプルです。
釣り場へ持っていくものはエサ釣りと同じく、ロッド、ルアー、ラインですが、後はルアーです。
もっとも、これにバリエーションをくわえて暗い中で釣るときにはケミライトだとか、ルアーを接続するのにスナップを使ったりとかしますが、基本的にはあまり道具の数は多くありません。
- 道具がシンプルで調整の必要なし
- タナとりはカウントで手返しがよい
- 自分の前で釣れる
また、仕掛け作りをする必要がないので釣り場について釣りを始めるまでの時間がエサ釣りの半分以下です。
タナとりはルアーを投げて着水後、カウントし5秒数えたらルアーを引き始める、10秒たったらシャクリ始めるなど、エサ釣りのようにいちいちウキ止めを調整してタナを合わせる必要はありません。あとは、自分の前にまっすぐ投げられれば、ウキ仕掛けのように横に流れていくことはないので、隣の方と仕掛けが絡むことはありません。
あくまで、まっすぐに投げられる方の場合ですが...
タチウオはこのやり方で釣れました
とりあえずワインド。
これだけ覚えておけばたぶん釣れます。
この前の土曜日は3匹釣れました。
ルアーはピョンピョン跳ねる魚
私が使っているのはオンスタックルさんのタチウオワインドセットという商品です。
グロータイプのワームに1/2oz(14g)のジグヘッド、フック+アシストフック、ワイヤーリーダーも附属した優れものです。スターターキットには付属の発光体がついています。
ワームはグロータイプや、発光するものも附属されているので、日の出前の暗い時でもどこにワームが着水し、どこまで巻き取ったのか目で確認できます。また、うっすらと光っているのでタチウオに対する集魚効果もあるようです。
ジグヘッドとの接続部分はワイヤーリーダーとなっているので、鋭いタチウオの歯でも噛み切られることはありません。
これをラインの先に結びひたすらシャクリます。
ワームの着水後、カウントを数えてまずは5秒から。
相変わらず下手な絵ですが、ロッドを水平位置から45度くらい上へ移動させます。
上から下に下す時ラインが弛むので、弛んだ分巻き取ります。
ワームはダートします。
ワームはラインをシャクったときに上に跳ね上がりかつ左右どちらかに移動し、ロッドをおろすとワームも左右どちらかに移動しながら下がっていきます。
イメージ的には絵のように岸のほうに移動しながら、上下左右に移動します。
シャクリ3、4回ですこしシャクリを止める時間を設け、エサの捕食が下手なタチウオにワームを喰わす間をつくります。
この瞬間タチウオが喰らいつき、次にシャクリ上げたときにロッドにずっしり重みを感じるので、タチウオがかかったことがわかります。
フックが外れないようにもう一度軽く合わせを入れ、ラインを弛ませないように早すぎず、遅すぎず巻き取ります。
体長は長いですがタチウオは、そんなに重くないので抜きあげます。
美味しく食べるために締める
めったに大きなタチウオは釣れることはないと思いますので、簡単にしめるにはサバ折り。
タチウオですがサバ折り。
指を噛まれないように注意しながら、頭と胴のきわをフィッシュグリップか素手で持ち、アゴを背中の方向に押して頸椎を折ります。
後は氷締めにします。バケツの海水に入れて血を抜く方法もありますが、時合に入っているときは氷締めが簡単でよいかと思います。
タチウオが釣れないときにやることは2つ
ワインド釣法はタチウオさえいれば適当にやっても釣れますが、他の人と同じようにやっていても釣れないときがあります。そんな時にすることは2つ。
釣れている人のタナに合わせる
タチウオが泳いでいる層がその日、その時間帯によって変わります。釣れている層を外すと、どんだけ頑張っても釣れません。とりあえず周りで釣れている人がルアーを投げて何秒たってからしゃくり始めるか見ておきましょう。
15秒たってからしゃくり始めるのであれば、自分もジグヘッドを投げて着水したあとに数を数えます。だいたいそのカウントの前後で釣れるはずです。
私はいつもこの方法でタナを合わせています。
釣れている人の釣り方をまねる
しゃくり方もみなさんいろいろなので、これも釣れている人のまねをします。
大きくしゃくって釣れているとき、小さくしゃくっている人が釣れているとき。しゃくりとしゃくりの間の時間をどのくらいとるのかなど、注意深く見ておきましょう。タチウオの活性により、この間(ま)をどのくらいとるかが重要になってきます。だいたいこの間にエサを捕食するのが下手なタチウオはワームをくわえ、次のしゃくりでフックにかかるので。
タチウオ釣りで最も重要なのは場所確保
阪神間でタチウオを釣る場合、釣り方よりも重要なのが釣り場を確保することです。
10月になれば釣り場は超満員状態、朝の5時にはほぼ入るところがありません。人気の南芦屋浜ベランダなら4時前には釣り場に入っておきたいところです。
狭いところに入り込んでくる人もいますが、トラブルになりますので左右最低5mくらい空いているところを探し、入るときには隣の人にひとこと声をかけて始めると気持ちよく釣りができます。
タチウオは釣りたいけどのんびり釣りたいのであれば、雨の日がおすすめです。レインコートなどすこし装備がかさみますが精神的にはかなりリラックスしながら釣れます。晴れた日の20%の人しかいないので。
とっても楽しいタチウオ釣り一度体験すると病みつきになります。
タチウオ釣りしたことがない初心者の方、だまされたと思ってぜひお試しください。