ベアリングを蘇らせよう
良く使うリールは、1年間も使っていると知らないうちにラインローラーのベアリングの回転が重くなっています。ベアリングのグリス切れか、劣化が主な原因です。ベアリングを取り外し、古いグリスを洗い落とし新しいグリスを注入して蘇らせましょう。そんな時に使うのがベアリングリフレッシュセットです。
ベアリングをリフレッシュするためのセット
ベアリングリフレッシュセットは、リールのラインローラーにベアリングを追加するときにグリスを注入したり、1年間使ったベアリングの中のグリス汚れを洗浄したりするときに使うアイテムです。
ネットでポチっとしたら届きますよ。
釣具屋さんに置いていても見過ごしそうな簡易なパッケージです。
中には説明書とキット一式が入っています。
キットは一体になっているように見えますがA~Dパーツとコアパーツに分かれます。
このアイテムで難易度が高いベアリングの洗浄、グリスの注入が楽にできるんです。
基本的な使い方
ベアリングの大きさに合わせて、コアパーツにセットする位置が違います。
ベアリングの内径は2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、8mm、10mmで7mmの時には、P3Oリングを使います。
全部で8種類の内径のベアリングが扱えるので、よく使う2000番から6000番くらいのリールに使っているベアリングはほぼ網羅できそうです。
精密機器なので、ちゃんと水平なところに置いて垂直にパーツを装着するようにしてくださいね。
使ってみると、そこまで神経質になる必要はないですが。
ベアリングの洗浄
1年間使って来たリールのベアリングを取り出し、古いグリスを洗い落としてあげましょう。
準備するものはベアリングリフレッシュセットとパーツクリーナー、受け皿。
私が使っているのは金属パーツ洗浄剤ですが、プラスティックにも使えるタイプのもののほうが汎用性があるのでおすすめです。
やり方は簡単、Bパーツの上に洗浄したいベアリングをセットし、Aパーツを装着し、上からパーツクリーナーでシュッと吹きかけるだけ。
汚れが下からでるので、受け皿を敷いておいてくださいね。
少し汚れた透明でない洗浄液が出てくるはずです。
ベアリング内部のグリスが洗い流されたところで、次はグリスの注入です。
グリスの注入
使うグリスはダイワやシマノから発売されているリールメンテナンス専用グリスです。
シマノならDG06(SHIP-0)、ダイワならメンテナンスグリス104です。
私はダイワのメンテナンスグリス104を使っています。
DaiwaのSLP WORKSで使われているものらしいです。
説明書の通りにやれば、特に問題なくできますよ。
Bパーツにベアリングを乗せ、Aパーツをかぶせ、Cパーツにグリスを半分くらい入れて、Dパーツで押し込みます。
余ったグリスはほかのベアリングに再利用しています。
ベアリングに付着したグリスをキッチンペーパーなど繊維がベアリングに付着しない素材のもので拭き取って作業終了です。
シマノのXプロテクトラインローラーなどは専用を
私が持っているシマノのストラディックSWはラインローラーにXプロテクトが使われていて、専用の特殊撥水グリスがあります。
今回ご紹介したベアリングのリフレッシュは普通のリールで使っているベアリングなので、用途を間違えないでくださいね。
定期的にベアリングの動きをチェックし、しっかりメンテナンスして、リールを大事に使いましょう。