コールマン釣りに使えるか
釣りをするときの必需品の一つが偏光サングラスです。海面のギラギラ反射を遮り、海中を泳いでいる魚を確認することができます。できればタレックスレンズが入った高性能なサングラスが欲しいところですが、20,000円を超えるものには手が届きません。限られた小遣いの中から捻出できる予算は3,000円。低予算でそこそこ性能がでて手が届く偏光サングラスを以下の条件で探してみました。
- 価格は3,000円以下
- 説明に偏光率が記載されている
- 説明に可視光透過率が記載されている
- 説明に紫外線透過率が記載されている
- アマゾンの口コミの数が多い
- みんながよく知っているメーカー
これらの条件を満たしたのが、今回ご紹介するコールマンの偏光サングラスです。
釣りで偏光サングラスが必要な理由は3つ
私が考える釣りに行くときに偏光サングラスが必要な理由、個人的な意見です。
ウキの視認性が良い
ウキ釣りの時、ウキが良く見えるということです。
偏光サングラスをかけてないと、太陽の光が海面に反射してギラギラひかり、裸眼ではウキがよく見えません。
また、波があるとウキが波の間に入ったりして、浮いたり沈んだりして見失うときがあります。
特に少し沖を狙うときなど、小さなウキを探すのは大変ですが、偏光サングラスをかけると海水が透けて見えるので、ウキが波の間に隠れたときにも確認できます。
ボラの動きがわかります
フカセ釣りやサビキ釣りなどオキアミや、アミエビを撒いて釣りをしているときにやってくる、厄介な奴がボラです。
フカセ釣りをしているときに、せっかく投入したエサが海の底に到達するまでに食い荒らされてしまいます。
サビキ釣りなら、細いサビキ仕掛けに絡んで仕掛けが切られたり、サビキのハリに掛かったときにはタモ網がないと引き上げられません。
サビキをするときには、タモ網なんか持っていかないと思うので、仕掛けを切るしか方法が無くなります。
そんな時、偏光サングラスをかけていると、海面下の浅いところをうろうろしているボラの動きがよ~くわかるので、ボラが近づいてきたら仕掛けを回収することができます。
釣りの行き帰り車の運転が楽です
釣り場に行くまで、釣りから家に帰るまでも釣りのうち。車を運転しているときにも、太陽光の照り返しでまぶしいことがよくあります。
また、前に走っている車の後ろに着いたとき、前の車の後部のガラスが太陽光でギラギラ光って、前の車のガラス越しにその前の車のようすが見えないことがあります。
特に渋滞しているときなど、前方の状況が見えないときには何が起こっているのだろうかと、ちょっとイライラすることもあります。
偏光サングラスをかけていると、車の窓越しにその先が見えるので状況をよく確認できます。
もちろん、運転している人の顔の表情までくっきり見えますよ。
雨の日の運転も、フロントガラスに付着した水滴で光が乱反射されることなく、よく見えるので運転が楽です。
ただし、暗くなってからの運転にはダーク色のサングラスは使わないでくださいね。暗くてよく見えないのでよけいに危ないです。
そんなときにはこちら。
偏光サングラスの性能を表す数値
ご存じのとおり、偏光サングラスは乱反射する海面の光から、偏光フィルムによって1方向のみの光だけを通すのでギラギラが無くなるという優れものです。
この機能を数値化した偏光率とともに、サングラスとしての性能を表す数値として可視光透過率、紫外線透過率があります。
これら3つの数値を総合的に合わせて、偏光サングラスをどんなときに使うのが良いのかが決まるようです。
偏光率
偏光度とも呼ばれますが、反射光、雑光をカットする割合で、この率が高いほど海からの照り返しのギラギラをカットできることになります。
ただし、偏光率が高くなると、可視光透過率が低くなるそうなので要注意。
敏感な人は天候、海からの照り返しなど考慮して何種類か偏光率の違うものを準備したほうが良いかもしれませんね。
可視光透過率
可視光を通す割合です。可視光透過率15%ならば、可視光線を15%通し、残り85%はカットすることになります。
真昼間なら可視光透過率が低いほうがまぶしくなく、早朝や夕方など昼間と比べて少し暗い時には可視光透過率が高いほうがよく見えます。
紫外線透過率
紫外線透過率は紫外線をどのくらい通すのかを示す割合です。
他同じ意味で使う言葉として、紫外線カット率、UV400があります。
紫外線カット率は紫外線透過率とは反対の言い方で、紫外線をどのくらい通さないかの割合です。
UV400とは波長が400ナノメートル(nmと表します)までの紫外線をカットできるということを表しているそうです。
紫外線にはUV-A、UV-B、UV-Cがあり、それぞれの波長と性質は以下のとおりです。
種類 | 波長 | 性質 |
UV-A | 400nm〜315nm | 地表に降り注ぐ紫外線の90%を占め、 雲やガラスなどを透過します。 |
UV-B | 315nm〜280nm | 地表に降り注ぐ紫外線の10%占め、 人体への有害性はなんとUV-Aの600倍以上だそうです。 |
UV-C | 280nm未満 | 大気層で吸収され地表には届かないそうです。 |
偏光レンズの種類と価格、特製
偏光レンズの素材はガラスやプラスチック(大阪ではプラッチック)がほとんどで、ナイロン素材のポリアミドなどです。
プラスチックレンズにはCR39、ポリカーボネート、ポリウレタン、ウレタン、トリアセテート(アセテート)、アクリルなどあり価格がだいぶ違うようです。
素材によって違う、価格帯、屈折率、重さ、その他特性をまとめた表です。
素材 | 価格 | 屈折率 | 重さ | その他 |
ガラス | 20.000円以上 | 低い(製品により変わる) | 重め | 凸凹が出来ない レンズに傷が付きにくい 熱に強い |
プラスチック CR39 | 10.000円以上~20.000円未満 | 低い | 軽い | 凸凹が出来ない レンズに傷が付きにくい 熱に弱い |
ポリカーボネート | 8.000円以上~ 15.000円未満 | 高い | 軽い | 凸凹が出来ない レンズに傷が付きやすい 熱に弱い |
ポリウレタン | 20.000円以上 | 高い | 軽い | 熱に弱い |
ウレタン | 10.000円以上~ 20.000円未満 | 高い | 軽い | 熱に弱い |
アクリル | 10.000円以下 | 低い | 軽い | 熱に弱い |
トリアセテート (アセテート) | 10.000円以下 | 低い | 軽い | 熱に弱い |
ナイロン ポリアミド | 10.000円以下 | 低い | 軽い | 熱に弱い |
屈折率が高いと三半規管が弱い人は、酔ったようになります。
熱に弱い素材は、炎天下の車の中に放置すると偏光フィルムがはがれて使えなくなりますよ。
リーズナブルな偏光サングラス6つの選考基準
安い、いやリーズナブルな偏光サングラスは何百とあるので、はっきりいってどうやって自分に合ったものを選ぶのか難しいです。
買って、使ってみないとわからないということが多いと思います。
私も、実際よくわかりませんが、6つの理由で絞り込みました。
- 価格は3,000円以下
- 説明に偏光率が記載されている
- 説明に可視光透過率が記載されている
- 説明に紫外線透過率が記載されている
- アマゾンの口コミの数が多い
- みんながよく知っているメーカー
偏光率はなるべく高いもので、可視光透過率は10%から15%、紫外線はほとんどカットで1%。
購入先はよく使っているアマゾンにしようと思っていたので、口コミも重要な要素です。
良いと言われている方の意見も、悪いと言われている方の意見も両方参考にしました。私の買ったもので38件のカスタマーレビューがありました。
あとは、Amazon’s choiceマークがついていたのでつい...
メーカーはよく知っているところで、予算3,000円以下なのでほぼ決まってきます。
Zeque(元Zeal)などTALEXレンズを使ったものなど高くて買えません。
ダイワやシマノの釣り具メーカー品、SWANSなどのスポーツメーカーのものも5,000円以上しますので、ちょっと高いですね。
良く知っているメーカーでお手頃な値段で、おしゃれで、おすすめのサングラスと言えば。
コールマンがぴったりです。
その中でも私が選んだのがCo3008-1です。
アマゾンの商品説明はこんな感じです。
▼紫外線対策ばっちり!大切な目を守ります! ◆メーカー:ColemanコールマンCo3008-1+CASE ◆フレーム/レンズ:ガンメタル/スモーク ◆フレーム:バネ蝶番:高級アーム ◆レンズ=偏光レンズ偏光度99% ◆レンズサイズ:(約)横61mm×縦35mm ◆紫外線透過率:1.0%以下 ◆可視光線透過率:15% ◆サイズ:フリーサイズ(男女兼用) ◆LLサイズのお方は合わない場合があります ◆コールマン専用ハードケース付(レッド)
条件にぴったり、2018/08/22に買ったときの値段は2,380円でした。
数日後、買った偏光サングラスが届いたので性能チェックです。
コールマン偏光サングラス性能チェック
amazonから箱が届きました。
箱を開けるとコールマンステッカー入りのビニール袋に、サングラスのケースが入っていました。
ケースは赤でちょっと目立ちますね。
このケースの中にCo3008-1が入ってましたよ。
安さの秘密は!もちろん!中国製!写真のサングラスの奥に、MADE IN CHINAが見えます。
タグの裏側を見ると材質がかかれていました。
ポリウレタンと書かれていますが、これは耳に掛ける部分だと思います。レンズは違うようです。
一番下に書かれているのはどうやら日本の会社名のようです。
ハート光学株式会社と書かれています。
偏光サングラスや、リーディンググラス(老眼鏡、シニアグラス)を企画して海外で作らせているようですね。
ハート光学株式会社は安くて良いサングラスを提供
メーカーのホームページを見てみると、コールマンのほかにOUTDOOR、Profisher、micstarなどのOEMをしているようです。
価格帯は大体にたりよったりですね。
コールマンも通販で買えるほとんどの製品を扱っているんじゃないかと思います。
コールマンの各サングラスの説明もありました。
私が買ったCo3008-1のほかにCo3008-2、Co3008-3があり、それぞれレンズカラーがスモーク、ブラウン、グリーンスモークで、ハイフン以下の番号であらわしているようです。
コールマンのサングラスは、メンズメタル3000番、メンズプラスチック3000番、レディース、キッズ、ヴィンテージ、マグネット、フロート、オーバーグラス、クリップオンがありますね。
ハート光学株式会社の説明資料に詳しく製品の内容が記載されていました。
この説明のなかで、偏光レンズの素材が記載されていましたよ。
私の買ったCo3008-1はトリアセ偏光=トレイアセテートのようです。
水面のギラギラチェック
水槽の水草を撮影してみました。写真中央左の水草の上の水面が白く光って水草がはっきりとは見えません。
コールマンCo3008-1をカメラのレンズの前に置いてみると水草が見えるようになったのがわかります。
写真ではなかなか表現できませんが、裸眼にCo3008-1をかけてみてみると、かなりはっきり見えます。
車のガラス越しに運転席の人の顔もはっきり見えます。偏光機能については十分そうです。
かけ心地良し
顔にフィットするように、サングラスの丁番部分がバネになっています。
この部分が曲がりますが、バネになっているのでもとに戻ろうとします。
それで、こめかみ部分にフィットするようになっています。
指で押すとバネが曲がるのがよくわかります。
鼻の部分も可動式の鼻あてになっているので、フィット感も抜群です。
ケース単品も売られています
どうやら今回買ったのはセット品らしくケースがついていましたが、ケースCo07でも単品で売られています。
このケース持ち運びのときに便利です。
ケース付属のフックをリュックにひっかけたり、
フックをズボンのベルト通しの部分にひっかけることもできます。
単品で買うと700円くらいするのでまあまあいい値段ですね。
最近はカメラ用ベルトにひっかけて使っています。
釣りにおすすめコールマン偏光サングラスのまとめ
安い偏光サングラスですが調べていくと奥が深く、いろんなところで工夫されているのがよくわかります。
これだけの機能を備えた偏光サングラスが2,000円ほどで購入できるのは驚きでした。
前に使っていた2,000円くらいの偏光サングラスも4年間は使えてましたので、高温の場所に置かないとか水に濡れたらすぐにふき取って乾かすなど、基本的な手入れを行っておけば4~5年は持つのではないかと思います。
一流アウトドアメーカーのコールマンとライセンス契約しているハート光学株式会社は他のブランドの偏光サングラスやリーディンググラスも扱っており、この分野のノウハウはたくさんお持ちだと思います。
そのメーカーが作っている製品、2,000円は安い、コストパフォーマンス最高です。
皆さんも迷ったら、コールマンの偏光サングラスを候補にしてみてください。
きっと、欲しくなりますよ。