大きいカンダイを狙え!
波止から狙える大きな魚といえばコブダイ。通称カンダイ。家庭料理として一般には食べない魚、でも煮つけで食べると淡白で味わい深い深く、刺身にしても美味。
こんなベラ科のコブダイですが、おもしろい生態を持っています。なんと小さい時にはメスで、大きくなると頭が大きくなってオスになるのです。本州、四国、九州に多く生息しているこのコブダイ、釣り方はシンプルなので関西の波止からも狙える魚です。
今回はこのコブダイの釣り方を私の経験をもとに説明します。
波止からこんな大きな魚が狙えるんですよ。
今までに自分が釣ったカンダイ
数年前からカンダイを狙ってますが、今までに釣りあげることができたのはこのサイズ。
小さいです、確か25cmくらいでした。
このサイズはアオイソメを垂らしておけば釣れます。
自分でも今まで何匹も釣ってきましたので、比較的難易度が低く良く回遊している魚です。
去年のGWには初めて大物がかかりました。
練りエサを付けエサにしてフカセ釣りをしていると、ウキがスーッと海中に消えていき、合わせると強烈な引き。
ドラグを鳴らしながら5分から6分、いや10分くらいかかったかもしれません。やっと引き寄せることができました。
余裕をかまして1.5号の磯竿が大きく曲がった写真をとったりしていたのが悪かったのか?
タモに一部入ったのですが、もたもたしている間に逃がしてしましました。
たしかに50cmくらいのサイズはありました。
あくまで自己申告サイズですが...たぶん...
あまり知らないカンダイの生態
ネットを調べると皆さん出どころがいっしょなのか、似たような説明が多いです。
私も受け売りのところありますがご容赦ください。
カンダイの特徴である大きなコブは、体のサイズが50cmを超えたオスにしかありません。
カンダイは生まれたときにはみんなメスなんです。
私が釣った25cmのカンダイは乙女と言うことになります。
下の写真の40cmはまだメスですね。
少しアゴが大きくなり始めています。
63cmこれは完璧にオスです。
オデコとアゴが出てきてます。
ちょっとカラフルな色をしているのは、コブダイがベラ科のコブダイ属でベラの特徴を持っているからです。
雰囲気、イソベラに似ています。
最大1mに成長するそうですが、阪神間の波止から狙えるサイズは80cmくらいまでみたいですね。
平磯海づり公園、須磨海づり公園の過去の釣果情報をさかのぼってみてみました。
2018年3月現在の記録賞ですが、須磨海づり公園で76cm、平磯海づり公園で71cmです。
下の写真は2018年3月に弟が広島で釣ったコブダイで73cmありました。
次の年には80cm超えをしたそうです。
上の小さいコブダイでさえ、50cm近いサイズ、チヌで言えば年なしサイズです。
波止の王者たるゆえんがわかっていただけたでしょうか?
比較してわかるカンダイの大きさ
若干縮尺がアンバランスな写真になってしまいましたが、大きさを合わせて45cmのチヌ、50cmのマダイ、73cmのコブダイを並べてみました。
どうですか?このコブダイ7kgは超えています。
ではこのコブダイどうやって釣るのか?
私が実際に試した4つの釣り方を簡単に解説してみます。
カンダイのダンゴ釣り
2年前に挑戦したのが、ダンゴ釣り。普通にチヌのダンゴ釣り用のエサを使いました。
これを丸めてダンゴをつくり、少しだけチヌパワーを混ぜました。
ダンゴの中にはチヌバリにくわせオキアミスーパーハードを刺して仕込みました。
ダンゴを海中に沈め、ダンゴが割れてウキが浮いてきた時に、コブダイが喰ってきます。コブダイがいなくてもチヌがいれば普通に喰ってきますよ。
私のには喰ってきませんでしたが...
弟のダンゴにはチヌが喰ってきました...
2年前のGWには弟の仕掛けにコブダイがヒットしました。ダンゴが海水で緩んできて、割れた瞬間にウキの浮力でエサが海中に舞います。
それを逃さずコブダイがひったくっていきました。
30mくらいは走られたと思いますが、釣り場が広かったのでドラグを調整しながらラインを出し、コブダイを弱らせながら引き寄せるとができました。
場所が狭いときにはコブダイに走られると障害物などにラインを擦切られてしまうので、強い竿とリールがないとだめかもしれません。
残念ながら最終的には根に入られ仕掛けが切られてしまいました。
ちなみ弟のタックルは磯竿2号、ナイロンライン5号、ハリスはフロロカーボンの3号でした。