14シーバスハンターXから進化した21
14年度版シーバスハンターXを3年使って使い勝手の良さはお墨付き。2021年に進化したシーバスハンターX登場。阪神間の波止や須磨のビーチからの釣りに最適な86ML。高品質のカーボンHVFが採用され軽量化、一日中釣りをしたい人におすすめのロッドに仕上がりました。初心者から脱出のお父さんに使っていただきたい万能ロッドです。
14シーバスハンターXとの違い
21年度版シーバスハンターXが14年度版から変更されたのは大きく2点です。
- ガイドアルコナイト化トップはSiC
- 高品質カーボン製ブランクHVF採用
不要な部分を見直しロッドの性能を進化させた感じですね。
ガイドアルコナイト化トップはSiC
シーバスハンターXの1ランク上にレイジーがあります。
私が最近使っているシーバスロッドですが、21シーバスハンターXと同じく、トップだけSiCでその他はアルコナイトを採用しています。
釣りをしていて最も負荷がかかる部分がトップガイド。
キャストするときにも、魚を引き寄せるときも常にPEラインとガイドとの摩擦が発生する部分です。
時々ラインを巻くときに見てみると、トップ以外のガイドはトップガイドに比べラインと接する時間は少なめです。
経験上トップガイドさえSiCなら大丈夫じゃないかと思います。
レイジーよりも上のクラスになるとトップ以外もSiCが使われていますが、大きな魚ばかりを釣らない限り、すべてのガイドにフルテンションがかかることはないので、実質トップだけSiCで十分だと思います。
高品質カーボン製ブランクHVF採用
HVFとはロッドを構成するカーボン繊維の接着用の樹脂であるレジンの量を減らし、より多くのカーボン繊維を密入した軽さとパワーを両立させた高密度カーボンのことらしいです。
14シーバスハンターXはノーマルカーボンが使われていましたが、21版でHVFが採用されました。
私の愛用レイジーにはHVFが採用されています。
ノーマルカーボンに比べるとかなり軽いです。
14シーバスハンターXの86MLが140gですが、45cmも長いレイジー100MLが145gなのでその差がわかりますよね。
14シーバスハンターX86MLが140gだったのに対し、21シーバスハンターX86MLはなんと124g、16gの減量です。
最近のダイワのリールもLTシリーズになって軽くなったので、タックルバランスが合いますね。
メガトップのLLが無くなった
14シーバスハンターXにあったLLシリーズが無くなりました。
メガトップはシーバスをターゲットにしたときには、需要があまりなかったということなんでしょうか?
自分自身、1本買うとなるとML、3本買うとなるとLとMHを買い足しますが、LLは買いませんね。
釣り種に合わない素材だったんでしょうね、きっと。
ちなみに、繊細なアタリをとらえることが求められる磯竿やチニングロッドには使われています。
スペックの比較
大きく変わったのはやはり自重、16gの減量が目立ちます。
HVFの恩恵ですね。スペック的には目立って変わったところはないようです。
21シーバスハンターX 86ML・R | 14シーバスハンターX 86ML | |
全長(m) | 2.59 | 2.59 |
仕舞(cm) | 134 | 134 |
継数(本) | 2 | 2 |
自重(g) | 124 | 140 |
先径/元径(mm) | 1.7/11.9 | 1.8/11.9 |
ルアー重量(g) | 7-35 | 7-35 |
ライン(ナイロン lb) | 8-16 | 8-16 |
ライン(PE 号) | 0.6-1.5 | 0.6-1.5 |
カーボン含有率(%) | 95 | 96 |
私が初心者脱出の1本におすすめする理由
ダイワ21シーバスハンターX86MLのザックリインプレはこんな感じです。
- 汎用性が最も高いシーバスロッド
- PEラインをトラブルなく使えるガイド
- スマホより軽くて扱いやすい
- 価格がお手頃な1万円プラス
- 車のラゲージスペースに収まるサイズ
- シャキッと感で少し物足りないところがある
では選んだおすすめする理由を1つずつ説明します。
汎用性が最も高いシーバスロッド
阪神間の釣り場で釣りをするとき、ツバスやハマチときにはメジロ、タチウオ、ちょい投げでキス、ロックフィッシュのガシラやアイナメ、もちろんシーバス(セイゴ、ハネなど)。
ターゲットは15cm~50cmくらいまでがメインです。
キスのちょい投げでは2号(7g)のオモリから5号(19g)くらいまでをよく使います。
また、ハマチを狙うときには30gのメタルジグを使ったりします。
もちろん、足元で仕掛けを落とし、サビキをする場合でも、8号(30g)のアミエビのカゴオモリなら十分対応可能です。
7g~30gくらいまでの仕掛けを投げられたらほとんどの魚をターゲットにすることができます。
私が使っているのは14シーバスハンターX86ML、ルアー重量7g~35gを使うことができます。
最も使っているのがシーバスロッド。阪神間の波止に限っては万能ロッドと呼ぶことができると思います。
21シーバスハンターXにも14年度版同様ブレーディングXという技術が使われています。
リールシート先端から元ガイド部ににはX状にカーボンテープが巻き付けられています。
DAIWAのロゴあたりにカーボンテープがクロスに張り付けられているので、Xと呼ばれています。
PEラインをトラブルなく使えること
最近はほとんどの方がPEラインを使われていると思います。
仕掛けを投げていてよく絡むのがトップと、一番手元の大きいガイドです。
手元のガイドはKガイドが使われていてラインが絡みにくいです。
また、トップがSiCなのはありがたいです。
廉価版のロッドではSiCは使われていないことがあります。
ナイロンラインなら問題ありませんが、PEラインを長年使っているとガイドが削れてきます。
削れてしまうとPEラインが引っかかってラインが切れてしまいます。
廉価版のロッドを買って、トップガイドをSiCに交換することもできますが、最初からSiCを買っておいた方が手間が省けます。
スマホより軽くて扱いやすい
最近はスマホが大型化して重くなってきたので、私が使っているGalaxyは自重が160gくらいあるので、当然シーバスハンターX86MLのほうが軽いです、124gなので。
何が良いかというと、最近の軽くなったリールと合わせると、バランスが良く、一日釣りをしても疲れないことです。
私の愛用14シーバスハンターXMLと15レブロス3012Hの組み合わせだと、140g+295g=435gですが、21シーバスハンターX86MLと愛用のLTシリーズとしては少し重いレグザLT3000S-CXHでさえ、124g+240g=364gと70gも軽くなります。メタルジグ2個分ですね。
2500番くらいにしたらもっと軽くなります。
もちろん、お手軽価格のレブロスもLTになっているので、軽くなっていますよ。
価格がお手頃な1万円プラス
価格は、1万円ちょっとと書きたいところですが、釣具屋さんの特価の時で13,000くらいですね。
ネットでも探せばそれくらいのところがあります。
来年になると少し下がってくるかもしれません。
ステップアップのロッドということを考えれば、決して高い買い物ではないと思います。
予算とご相談ですね。
車のラゲージスペースに収まるサイズ
重要なポイントの1つです。
86MLの仕舞寸が134cm、ロッドケースを後部座席のアームレストを倒しセンタースルーにして押し込むと、家族旅行の時など娘たちからクレームが...
一般的な車のラゲージスペースってとても狭いんですよね。
セダンはもちろん入りません、ワンボックスやSUVタイプなら86MLの仕舞寸でギリギリ斜めに立てかけて乗せることができます。
ロッドケースが大きすぎて難しい場合、ロッドの先端を保護するだけのカバーを使うと、ラゲージスペースを有効に使うことができますよ。
ロッドを購入するときのポイントの1つでもあります。
家族に許してもらえるなら、天井に収納する手もありますね。
ラインナップ
86MLから6106Mまでラインナップが取り揃えられています。詳しい情報はダイワのホームページで確認してくださいね。
阪神間の波止など比較的狭いエリアでオールランドに使うなら86ML。
神戸空港や沖堤防など深場の広いエリアでも使うなら重いメタルジグが投げられる96Mか100Mくらいがいいと思います。
私はやわらかめのロッドが好きなので、長めの10フィートのロッドでもMLを使っています。
入門者からレベルアップの万能ロッド
初心者は卒業して本格的にルアーで釣りを始めようかと思ったときに、ダイワのルアーニストではちょっと物足りないと思ったときに選びましょう!
安心のスペック、30cmのツバス、50cmのサゴシ、90cmのタチウオ、30cmのカレイ、30cmのウマヅラハギなど、タモなしで抜き上げしても大丈夫でした(もう少し大きなサイズがかかった時はちゃんと網ですくってくださいね)。
ルアーニストよりも20g以上軽いし、体力がなくなってきたおっちゃんにも最適です。
コンパクトで使い勝手がよく、キスのアタリもキッチリとらえられる、阪神間の波止で汎用的に使いたい1本なら86MLがおすすめです。
初心者卒業時のロッドにいかがでしょうか?