かっちり高剛性ボディ
2019年に発売されずっと欲しかったダイワ レグザLT3000S-CXHをついに購入しました。黒と銀のコントラストが同じ基調のレイジー100MLとよく合います。アルミボディの高剛性。
マシンカットのねじ込み式ハンドルが小さな魚信も逃さず伝えてくれます。60cmのシーバスぐらいなら軽く寄せることができるタフなリールです。
概要
2020年の1月にシーバスロッド ダイワ レイジー100MLを買い、それに合う新しいリールを探し始めました。
結論としてダイワのレグザにたどり着き、買いたいと思いながらもネットで価格を確認すると新型コロナの影響か?
ネット販売の釣り具が軒並み価格上昇し、1月よりも10%ほど高くなっていました。
ふと、釣具屋さんの状況が気になり、GWが明けたあと平日に足を運ぶと衝撃プライス。即決購入しました。
箱を開けて出てきたのはもちろんレグザ本体とハンドル。
説明書、ワッシャー、ダイワ製品のメンテナンス会員サービス三松さんのSLP plusの申込書(無料会員登録)でした。
説明書にはいつもながら気づかされる点がたくさんあります。
じっくり読んで、スペック、メンテナンス方法を頭に叩き込みます。
ダイワ レグザLT3000S-CXHのスペックを1つ1つ確かめてみましょう。
外観とスペック
LTコンセプトのLEXA 3000S-CXH。3000番のS=シャロースプール(浅溝)、C=コンパクトボディ、XH=ギア比6.2で1巻き93cmのエクストラハイギアです。
諸元は以下の表のとおりです。
品名 | 巻取り長さ (cm) | ギア比 | 自重 (g) | 最大 ドラグ力 (kg) | ナイロン (lb-m) | PE (号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) | ハンドル長さ (mm) ノブ仕様 | メーカー 希望本体 価格(円) |
LT3000S-CXH | 93 | 6.2 | 245 | 10 | 4-230 6-150 8-100 | 0.6-290 0.8-200 1.0-190 | 5/1 | 55 T型 | 20,500 |
その他、
- LT2500
- LT2500D-XH
- LT3000D-CXH
- LT3000
- LT3000-XH
- LT4000D-CXH
- LT5000D-CXH
- LT6000D-H
- LT2500S-XH
- LT4000S-CXH
のラインナップです。
LTコンセプトのリールは同じ型番でも従来品よりも一回り小さくなっています。
今回買ったダイワレグザLT3000S-CXHはダイワの従来品2500相当くらいです。
下の写真はレグザレグザLT3000S-CXHと15レブロス3012Hと比較した写真です。
明らかにレブロスのほうが大きいのがわかります。
自重もレブロス295gに対しレグザは245gです。
ただし、他のLTコンセプト、例えばダイワ フリームスLT3000S-CXHの自重215gに比べるとアルミボディである分かなり重いのですが、今ままで15レブロスを使っていたので、まったく重さは感じませんでした。
アルミのボディ剛性は抜群!
です。60cmくらいのシーバスならドラグを締めこんで巻いてもすぐに寄せることができました。
メジロ(ブリ60cmくらい)クラスでも寄せることは難しくありません。
では詳細スペックを確認します。
アルミマシンカットハンドル
今まで自分が使っていたリールと決定的に違うのがハンドル部分です。
すでに使われている方はさほど驚くこともないと思いますが、初めて使う人にとっては驚きです。
逆方向に回そうとしたら外れてしまうんですから。
従来使っていたのは共回り式で、ハンドル部分から伸びた軸をリールの反対側のネジで止める方式で、ハンドルを回すと反対側のネジが一緒に回るので共回り式です。
ハンドルは反対側のネジを緩め折りたたんでコンパクトに収納できます。
今回はねじ込み式と言われる方式で、リールの片側にハンドルを回転させる方向と同じ方向にねじ込みます。
共回り式と違いハンドルのガタツキが少ないのが利点だそうです。
実際に使ってみると確かにガタツキはありません。
大きい魚を掛けてもぐらつくことはありません。
大きい魚をかけたとき、びっくりして逆回転させ取れてしまい、無くしてしまいました。再購入すると安くても5,000円くらいでかなりの痛手。
ちなみに、ダイワLTシリーズ1000~5000番のハンドルのねじ込み部分のサイズは同じです。なくしたとき代用で21フリームスLT2500のハンドルを使いました。
リールカバーもハンドルを収納できるタイプが欲しくなってきますね。
ATD(オートマチックドラグシステム)
ATDはラインの滑り出しがスムーズで、魚の引くスピードに追従してブレーキがかかるシステムです。
自分が持っているダイワ ディースマーツはATDフィネス仕様です。
タチウオがかかったときにATDでないドラグとの差がよくわかりました。
とても滑らかです。
レグザも同じように大物がかかっても合わせ切れすることなく、滑らかなラインが滑り出していくでしょう。
ドラグノブが大きくなっているので、魚とのやり取り中の操作がやりやすくなっています。
最近登場したダイワのリールには大きいタイプが採用されているみたいです。
タフデジギア
エクストラハイスピード仕様の巻き量は93cm、15レブロス3012Hが95cmだったのであまり変わりはありません。
巻いてみた感じもさほど変わらないレベルです。
タフデジギアは15レブロスでも採用されていたデジギアⅡから耐久性を増すように設計されたものらしく、冷間鍛造+マシンカットという加工技術だそうです。
滑らかさが長持ちするということで、数年使ってみないと分からないのかもしれません。
マグシールド
ダイワの中級機種以上で使われているリールの回転軸に採用されている、海水を磁性体を含むオイルで防ぐマグシールド。
自分が使っているダイワのディースマーツにも使われていますが、いまいちその恩恵がわからない技術のひとつです。
仕組みはダイワのサイトに掲載されています。
普通に使っていて実際どんなときにリール内部に水が浸水するのか体感できていません。
オーバーホールしてリール内部を覗いて初めて恩恵がわかる技術ですね。
SLPのコラムでいろいろ紹介されています。
海水が入るとどんなになるのかよくわかりますよ。
マグシールドのやってはいけない注意書きが説明書に記載されていました。
- マグシールド周辺への注油
- 水洗い時の洗剤使用
うっかり注油は行ってしまいそうです。気を付けなくては...
エアローター・エアベール
エアローターは使っていても何がすごいのか分からない、唯一よくわからないアイテムです。
あって当たり前のアイテムになっているので気づかないだけなのかもしれませんね。
私が最近シマノではなくダイワのリールを買っている理由の1つがエアベールです。
シマノと比べるとベールが太くパイプ状になっています。
構造的に強いので釣りバッグの中に入れて圧がかかってしまったときでも曲がってしまう心配が少ない、頑丈な構造です。
ラインストッパー
2018年から販売されているLTコンセプトのリールは糸止めの形状が変わっていますね。
15レブロス3012Hのラインストッパーの形は三角で、下側からラインをひっかけます。
写真のリーダーは20lb(5号)です。
LTコンセプトのラインストッパーは従来どおり下からもラインを止めることができます。
同じく20lbのリーダーで止めてみたところです。
LTコンセプトの新しいところは、上からもラインを止めることができます。
上からは慣れてないのでやりにくいです。
慣れるまでは当面、百均の髪留めを使うことにします。
残念なローラー部分
レグザのローラー部分にはベアリングが入っていません。
爪楊枝の先でローラー部分の回転を確かめてみると15レブロスにボールベアリングを追加したものと比べ、明らかにローラーが回っていないのがわかります。
実釣時に巻いてみた感じも、若干滑らかさに掛けるのはこのせいかもしれません。
改善するために、ラインローラー部分にベアリングを追加してみました。
まったく滑らかさが違います。
実釣を数回した後は爪楊枝で押してローラーを回そうとしても全く回らなかったのですが、ベアリンと交換した後おなじように爪楊枝で押してみると、力を入れることなくサラサラとローラーが回ります。
実際にゆっくりとラインを巻いてみるとよくわかりますよ。
やったほうが良いチューニングですね。
使ってみた感想
手持ちのダイワロッドは2本、シーバスハンターX86MLとレイジー100MLです。
自分の好みはブラックとシルバーが基調のレイジーと同じく、ブラックとシルバーが基調のレグザが合うような気がします。
ドラグ性能は60cmのシーバスではまったくドラグならず(ドラグをいっぱい締めた場合、調整不足ですね...)。
60cmくらいのメジロ(ブリ)くらすになるとドラグが出ることもありますが、岸まで寄せることは難しくありません。
巻いた感じは正直滑らかさが極端に良いという感じではありません。
むしろリールのギア振動がそのまま手に伝わってくるので、滑らかに回っていないと感じるのかもしれません。
ハンドルのガタツキはまったくありません。
実は密かに期待していたLC-ABS(ロングキャストABS)、スプールエッジの形状が変わってるんですよね。
従来のものよりも5%飛距離が向上するらしいです。スプールエッジの角が取れたような形状ですね。
確かに、若干飛距離が伸びたような気がします。
正確に計測できてないので感覚的なものですが、スプールエッジへの引っ掛かりが少なくなったような気がします。
滑らかにラインが放出されますね。
うん!そうに違いない!
2021年4000S-CXHを追加購入!
2021年、発売から2年以上経ちましたがすでに1年以上使い込んだダイワのレグザLT3000S-CXHがとても気に入ったので、青物に対応できるようサイズアップしてのレグザLT4000S-CXHを買っちゃいました。
あと1年か2年したら新しくなるのでしょう、イチバンエイトで税抜き1万3千円を切ってました。
今年ダイワのフリームスLT2500を買いましたが、大きいリールだと若干剛性が足りなさそうなので、私はレグザのガッチリ感を選んだんです。
箱の中には本体とハンドル、説明書、ワッシャー、ダイワ製品のメンテナンス会員サービスSLP plusの申込書(無料会員登録)でした。
説明書はLT3000といっしょですね。当然か!
ダイワ レグザLT4000S-CXHの外観とスペックをLT3000S-CXHと比べながら見ていきましょう。
スペックと3000番と比べた外観
LTコンセプトのLEXA 4000S-CXH。4000番のS=シャロースプール(浅溝)、C=コンパクトボディ、XH=ギア比6.2で1巻き99cmのエクストラハイギアです。3000番より6cm長く巻き取れます。
諸元は以下の表のとおりです。
品名 | 巻取り長さ (cm) | ギア比 | 自重 (g) | 最大 ドラグ力 (kg) | ナイロン (lb-m) | PE (号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) | ハンドル長さ (mm) ノブ仕様 | メーカー 希望本体 価格(円) |
LT4000S-CXH | 99 | 6.2 | 275 | 12 | 8-150 10-120 12-100 | 1.0-200 1.2-190 1.5-170 | 5/1 | 60 ラージT型 | 21,000 |
LT3000S-CXH | 93 | 6.2 | 245 | 10 | 4-230 6-150 8-100 | 0.6-290 0.8-200 1.0-190 | 5/1 | 55 T型 | 20,500 |
その他、
- LT2500
- LT2500D-XH
- LT3000D-CXH
- LT3000
- LT3000-XH
- LT4000D-CXH
- LT5000D-CXH
- LT6000D-H
- LT2500S-XH
- LT3000S-CXH
のラインナップです。
レグザLT3000S-CXHと比べてみます。
比べてみてすぐわかるのがスプールの径の違いです。
ドラグを回した感じやはり4000番のほうが少しだけ重く感じます。大きい分だけ回しやすいです。
ドラグ力も12kgで3000番よりも2kg強いです。
大体15レブロスの3000番と同じくらいの大きさですよ。
ねじ込み式のハンドルは長さもさることながら、ノブのサイズがかなり大きいです。
5mmしか違いませんが、持った感じ4000のほうがガッチリ握り締めて巻けます。
スプールを外すと、リール本体真ん中のメインシャフトのにくっ付いたスプール受けがありますが、3000はシルバーですが、4000は赤くなっています。
この違いが何なのかはわかりませんでした。
同じ機種なのでどちらもマグシールドが入っていますよ。
ラインローラー部分の大きさは変わらないですが、スプールの大きさが違うのでローター部分やその他全体的に大きくなっています。当たり前ですが。
使ったフィーリングの違いが一番おおきいかな?
セットアッパー125S-DRでメジロを仕留めたい
私が持っているセットアッパー、125,110,97ですが、レグザLT3000S-CXHで問題なく巻くことができるのは110サイズまでです。
水の抵抗を受けたセットアッパー125S-DRはかなり重い。
何時間も投げていたら腕もかなり疲れてきます。
今回4000番を買った理由の1つが、125S-DRを軽く扱えるようにしたかったからでもあります。
実際にセットアッパー125S-DRを投げ、リトリーブしてみると3000番に比べるとかなり軽く巻くことができます。
腕が疲れないので3000番を使った時よりもかなり楽になったよ。
もう1つの理由は大きい魚を軽く寄せたいためです。
60cmのシーバスは3000番でも難なく引き寄せることができましたが、それ以上のサイズになると少し太いラインを使いたいので、リールのサイズも大きくする必要がありました。
PEラインも最低1.5号が使いたかったので4000S-CXHにしました。
おそらく、4000D-CXHのPEライン標準巻き量が2.5号まで記載されていたので、ロッドの性能が大丈夫であれば、さらに太いラインを巻いてメジロと対決することも可能かと。
今のところまだ大きいのは掛けていないのでわかりませんが、大きい魚を制御しやすくなると思います。
ダイワ レグザ3000番か4000番で迷ったら
私の場合、ルアーの大きさ、重さで分岐点が決まりました。
ダイワのセットアッパーなら110までなら3000番、125以上なら4000番。
メタルジグなら30gまでなら3000番、40gなら4000番。
ロッドならMLなら3000番、Mより硬いものなら4000番。
使いたいPEラインの太さが1.5以下なら3000番、1.5号より太いものなら4000番。
こんな感じでしょうか。
人によっては少しばらつきがあると思いますので、あくまで私の個人的な見解です。
ダイワ レグザのまとめ
ダイワの汎用リールの中級モデル、LTコンセプトのアルミボディ、高剛性。
見た目、余分な飾りを削ぎ落し、シルバーとブラックで統一された刀のようなイメージです。
小さな魚でも魚信が確実に左手に持ったハンドルに伝わってきます。
同じクラスのカルディアやフリームスと比べると20%くらい重い245gではありますが、今まで使ってた15レブロス3012Hの295gと比べると明らかに軽くなりました。10ftくらいのシーバスロッドで使うにはバランスがいいように思います。
ラインだってPE1.2号を150m巻いちゃいますよ。LT3000S-CXHの浅溝スプールにちょうどピッタリの長さなので。
ショアジギングをするならロッドの固さに合わせて4000番を買ったほうが良いと思います。
高剛性のボディーがキシムくらいの青物ならブリ、シーバスランカーサイズですね?
道具は向上するのに、腕だけ向上しないのが一番の問題のようです。
もう少しライトな釣ならフリームスやアルテグラも。