モンスターは牡蠣で釣る
2日目は朝からコブダイ狙いで、カキをバケツに入れ、金槌を持って釣り場に向かった。
早朝からカキ割の音を鳴らしながら準備開始。
かぶせ釣り道具一式
道具一式これだけ、とってもシンプル。
竿は船用の竿で弟が誰かからもらったものを借りた。
オモリ負荷20号のインターライン、リールは6000番、PEライン2号を巻いているのでかなりヘビー級まで行けるはず。
先日チヌバリを伸ばされたそうなので、ハリは太軸のタイ用を5号ハリスに結び付けている。
エサは食用の安いカキを通販で買ってくれたそうだ。
一応島中カキ、アワビ、ワカメなど禁漁なので。
すこしもったいない気もするが...
かぶせ釣りの釣り方
なんせ初心者なものなので、間違ったことを言っているかもしれませんが、実際にやった方法をご紹介します。
まずマキエはもちろんカキ。
細かく金づちで砕き、海中に放り込むと白煙を上げながら海底へ沈んでいく。
釣りを開始する前に数個投入しておく。
カキのエキスが飛び散るので汚れても良い服装が良いかと。
カキのからを半分はがし、ハリはカキの比較的硬い貝柱に刺す。
コブダイではない魚なら貝柱に通し、身の柔らかいところにもう一回ハリを入れるとハリ掛かりの確率があがり良いかも。
どうもコブダイでない魚たちはこの柔らかいところをつっついてくる。
この場所のコブダイは子供の拳ほどのカキを丸ごとガブリといくらしく、小さくする必要がないがチヌならばもう少し小さく砕くほうが良いかもしれない。
モンスターコブダイとの格闘
実はこの場所に居ついていると思われるコブダイにルアーを喰わせた人がいる。
その人の話によると強烈な引きをPEライン4号、ハリス20号に耐えられる強靭なロッドで浮かせ、現れた巨体は1mほどあったそうだ。
浮いた巨体を引き寄せようとした瞬間に息を吹き返し、海中に走って太いラインを切られたらしい。
恐るべしモンスターコブダイ。
実際のところコブダイは大きくなると1mくらいにはなるそうだが、岸から釣れる範囲にこのサイズはあまりいない。
こいつを早朝5時台から狙う。
5月4日は小潮、朝5時頃満潮で潮が止まっていた。
そこにカキをばらまき、半分殻を取ったカキにハリを付け海中にゆっくり投入した。
海底に着地すると少し糸を巻き、カキを海底から少し浮かせて糸にテンションがかかるようにしてあたりを待った。
待つこと10分、5時50分いきなりガツンと竿に衝撃が走り、インターラインの船竿は90度に曲がった。
今までに経験したことがないとてつもない引きだ。
しばらくこのパワーに耐えていたが、いきなりテンションが無くなった。
5号のハリスがいとも簡単に切られてしまった。
心臓はバクバクしたまましばらく放心状態、まったくなすすべもなかった。
ちなみに、同じ道具一式で弟は65cmのコブダイをこの場所で釣り上げている。
その弟も私と同じように、すでに8回獲物を逃していた。
一筋縄ではいかないモンスターコブダイ。
しばらく粘ってみたが集中力がきれたため、朝の部は終了とした。
コブダイ釣り考察
やはり短距離での格闘は道具の性能にかなり左右されると思う。
強靭な道具でないと引き上げは無理かもしれない。
去年弟は磯竿でダンゴ釣りでコブダイを仕留めていた。
やはり長い竿で魚のパワーを吸収しながら徐々に弱らせる作戦のほうが確率が上がるのかもしれない。
午後は4号遠投磯竿4.5mで狙ってみたが、一度ウマズラハギらしい魚がかかったが、ハリが大きかったのかばらしてしまった。
次の日に期待することにしてこの日は終了。
夕飯には先日弟が釣り上げた冷凍のコブダイを煮つけで食べた。
かなり肉厚で片身の厚さは3~4cmほどあり、食べごたえがある。
味は淡白だが人によっては独特の磯臭いにおいを感じるそうだが、ショウガを入れて炊いたためか私は全く感じなかった。
釣りたては刺身で食べると美味らしい。
なんとかこの食材を釣り上げて、刺身でたべてみたいものだ。
明日に期待。