サビキ専門の竿
うちの奥さんは足元にサビキ仕掛けを垂らしてアジを釣ります。ウキを付けて飛ばしサビキをするわけでもなく、長い竿で少し沖のポイントを釣るわけでもなく、軽くてあまり長くない竿を使ってアジの引きを楽しんでいます。お子様含め我が家の奥さんと同じように、簡単に釣りができる足元でのサビキを楽しむ方が多いのではないかと思います。
あまり力のない女性が釣りを楽しむための竿を選んでみました。
いつも使っていたサビキの竿が折れて困った
先日奥さんと釣りに行ったときに、いつも使っている2号3.6mのダイワ小継せとうちではなく、4号の遠投カゴ竿を使ってもらいました。
なぜなら、その前の週に私が飛ばしサビキをしようとカゴを投げた瞬間、上から2つ目のピースが折れてしまったからです。
ちょうど良いサビキ用の竿がなく、小学生の娘も時々使っているので、遠投カゴ竿を使ってもらいました。
お目当てのアジは爆釣でしたが、遠投カゴ竿は思いのほか不評で、重い竿のせいで腕がパンパンになっただとか、腕が痛くて上がらないとか20回くらい聞かされました。
ここで奥様のご機嫌を損ねてはならないと考え、ニーズに合った竿の選定をすることにしました。
腕が疲れる要因はもちろん重さ
まずは腕が痛くなる原因を探る必要があります。
奥さんのスペック
奥さんのスペックは身長は日本女性の平均よりちょっぴり高く、体重は普通です。
年齢は40代...
これ以上書くと怒られるので止めておきます。
竿のスペック
普段力仕事などしない奥さんです、私が愛用している遠投カゴ竿グローブライド CC 波止カゴ遠投 4-450は、かなり重いらしいです。
【スペック】
標準全長 | 4.47m |
仕舞寸法 | 88cm |
継数 | 6本 |
標準自重 | 345g |
先径 | 1.9mm |
元径 | 26.2mm |
錘負荷 | 10~15号 |
適合ハリス | 3~10号 |
使用材料 | カーボン繊維77% ガラス繊維23% |
使用樹脂 | エポキシ樹脂 |
対象魚 | アジ ハマチ イナダ グレ サバ タチウオ スズキ など |
この竿の先に8号のカゴオモリをぶら下げます。
実測26gでした。
リールのスペック
リールはシマノ 12エアノス 4000 4号糸付です。
これも竿に負けず重かったみたいです。
【スペック】
ギア比 | 5.1 |
実用ドラグ力(N)/(kg) | 39.2/4.0 |
最大ドラグ力(N)/(kg) | 58.8/6.0 |
自重 | 355g |
プール寸法(径mm/ストロークmm) | 50/17 |
ナイロン糸巻量 | 3.5号~170m、4号~150m、5号~125m |
フロロ糸巻量 | 3号~190m、4号~145m、5号~115m |
PE糸巻量 | 1号~500m、1.5号~320m、2号~210m |
最大巻上長(cm/ハンドル1回転) | 80 |
ハンドル長 | 55mm |
ベアリング数ボール/ローラー | 2/1 |
竿、リール、オモリを合わせた総重量が726g。
以前使っていたダイワの竿 小継せとうち2-360が自重135g、ダイワのリール リバティークラブ 2500番の自重が305g、カゴオモリが26gで総重量466g。
今まで使ってたタックルの約1.6倍の重さです。
更に、竿の長さが90cm長いので、竿先に付けたオモリはテコの原理でより重く感じたと思います。
重い竿を持ち上げたり、地面に置いたりと軽い筋トレのような状態が続きます。
4.5mの竿は釣り経験が少ない女性には取り回しが悪い
釣り経験が浅いうちの奥さん、竿が長いと扱いが大変らしいです。
奥さんのサビキ釣りの動作はこんな感じです。
- 竿先からぶら下がったカゴオモリにアミエビを入れます。
- その時の竿は自分の近くの地面に水平に置いた状態で、カゴオモリだけ持ち、エサのアミエビを中に入れます。
- それから竿のグリップをもって竿を立て、カゴオモリを海の上に移動させ、リールのベールを上に持ち上げて糸を放出します。
- 魚が釣れたらリールを巻いて竿を立て、地面まで魚を移動させ、竿を地面に置いてから魚を外します。
①~④の作業を行うのに、竿が長いと取り回しが悪く、作業効率が落ちるみたいですね。
また、左右に人が少ない時には良いのですが、釣り場の混雑時には周囲の方々に迷惑が掛からないか気を使いますよね。
軽くて取り回しが良く家計にやさしい竿を選ぶ
ダイワの小継せとうちは、飛ばしサビキでオモリカゴを投げようとして折れました。
経年劣化で竿が弱くなっていたとは言え、ちょっとしたミスで折れてしまいました。
ちょっとした高負荷を与えたときにも衝撃を吸収できるように、カーボンの含有率が小継せとうちの94%よりも少し低く、グラス素材の含有率が30%くらいのものを選ぶことにしました。
継数も小継せとうちの5本に対し、4本のものを選ぶことで、継ぎ目の数が少ない分強度は高くなるはずです。
グラス素材にしたことで竿の素材のコストが安くなります。
更に大手メーカーを選ばなければ、竿の値段はもっと安くなります。
長さは奥さんが使いやすいと言っていた、小継せとうちと同じ長さの3.6m、重さは小継せとうちよりも50gは重くなりますが、それでも200gを切る187g。
格安の釣具といえば、プロマリン。
しかも、釣具量販店のイチバンエイトのオリジナルモデル。
波止パラダイスを買いました。
おそらく、プロマリン(PRO MARINE) CB 防波堤サビキDX 3-360の色違いではないかと思います。
この竿、家計にやさしい2,980円!
おっと!amazonのほうが安かったっす!
これとシマノ リール C3000 265gと組み合わせて使ってもらおうと思います。
総重量は478gで以前使っていたダイワの小継せとうちとほとんど変わらない重さになりました。
使い心地については次回釣行の後、レポートします。
もっとも重要なのは魚が釣れること
竿の条件は整いましたが、最も重要なことを忘れています。
奥さんが一番重要視しているのが、やはり魚がたくさん釣れること。
釣れないと一緒に釣りには行きません。
毎年魚の数つるができる季節だけ限定で、釣りについてきます。
夏から秋にかけてのキス釣り、秋から初冬にかけてサビキでのアジ釣り。
今が一番重要な季節です。
この時期を逃すと、今回買った竿も来年の夏ころまで出番が少なくなります。
これくらい釣れると納得できるようです。
うちの奥さんが要求するサビキ竿の条件のまとめ
うちの奥さんに限らず、釣り経験の少ない女性の体力にあった釣り竿を考えてみました。
フカセ釣りや探り釣り、ちょい投げなどと比べると重いオモリを使うサビキ釣り。
カーボンの含有率が高い、少し高い竿を買うよりも、グラス素材ちょっと多めのタフで安い竿が、王道サビキ釣りにはピッタリです。
シーズン最盛期、今しか数釣り出来る時期はありません。
今から奥さんの竿を買おうと思われているお父さん、参考にしてみてください。
我が家は夫婦そろって次回も会社を休んで釣りに出かけようと思います。