21フリームス活動開始
ダイワの新素材ZAION Vを使いたくて買った21フリームスLT2500-XH。最新リールの特徴を同じくLTコンセプトの19レグザと比較してみました。今回ローターが軽いことがリールの巻き心地を決める大きな要因の1つであることがわかりました。また、リールフットなど細かく進化している部分も改めて気づかされました。
21フリームスLT 2500-XHを選んだ理由
今回買ったのはダイワのフリームスLT2500-XHです。
21年度版のフリームスの特徴は、ZAION Vです。21フリームスを選んだのは一番のポイントはZAION Vを使ってみたかったからです。
簡単にZAION Vの特徴をご紹介します。
リールを、もっと軽く、強く。そのために開発されたカーボンハイブリッド樹脂が、ザイオン V(ブイ=バーサタイル)。ハイブリッドするカーボン量を緻密にコントロールすることで、金属を凌駕する軽量性と、金属に比肩するほどの強度を、ハイレベルで実現するとともに、多くのリールに搭載可能なバーサタイル性をあわせ持たせた。カーボンハイブリッド樹脂のMAXスペックともいえるザイオンのエッセンスを受け継ぐ。
出典:ダイワテクノロジー
もともとZAIONという素材をカルディア以上の機種で採用されていましたが、ちょっと価格が高くなるんですよね。それで登場したのがZAIONに近い素材のZAION V。
実際に釣具店でZAIONとZAION Vの剛性を比べてみました。
それぞれの素材の板を両手で持って曲げてみると、明らかにZAIONのほうがZAION Vよりも固いです。
突進力が強い青物などと格闘するのなら、ZAION素材のリールか、アルミ製レグザを選ぶほうがいいと思います。
私のような小物釣り師の場合、ターゲットは大きくてもチヌ、時々セイゴ、普段はキス釣りや根魚釣りが多いので、ZAION Vで十分なんです。
しかも私が持っているアルミ素材のレグザLT3000S-CXHよりも45gも軽いんです。
ライトゲーム用のロッドに合わせるのにちょうど良い素材です。
21フリームスの諸元と特徴
ダイワの汎用機種でLTコンセプトのリールです。上位機種と廉価版の真ん中ぐらいですね。
フリームスより上の機種からハンドルはねじ込み式です。ハンドルを逆に回すと取れるやつです。
私が買ったLT2500-XHは重さが200gとかなり軽く1つ上のアルミボディのレグザ2500より35g軽く、2つ上のZAION VモノコックボディのカルディアLT2500S-XHよりは10g重いです。
スプールに浅いSタイプがなかったので、0.6号のPEラインが290mも巻けてしまいます。当然、そんなに長いラインは買わないので、下巻きしてかさ上げしてから使います。
品名 | ギア比 | 巻取り長さ (cm/ハンドル1回転) | 自重 (g) | 最大ドラグ力(kg) | ベアリング (ボール/ローラー) | 標準巻糸量 ナイロン(lb-m) | 標準巻糸量 PE(号-m) | 価格(¥) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
FC LT1000S | 5.2 | 64 | 180 | 5.0 | 5/1 | 2-120 2.5-100 3-70 | 0.2-210 0.3-200 0.4-130 | 16,300 |
FC LT2000S | 5.2 | 68 | 185 | 5.0 | 5/1 | 2.5-200 3-150 4-100 | 0.4-200 0.5-170 0.6-150 | 16,300 |
FC LT2000S-XH | 6.2 | 81 | 185 | 5.0 | 5/1 | 2.5-200 3-150 4-100 | 0.4-200 0.5-170 0.6-150 | 16,300 |
LT2500 | 5.3 | 75 | 200 | 10.0 | 5/1 | 4-230 6-150 8-100 | 0.6-290 0.8-200 1.0-190 | 17,300 |
LT2500-XH | 6.2 | 87 | 200 | 10.0 | 5/1 | 4-230 6-150 8-100 | 0.6-290 0.8-200 1.0-190 | 17,300 |
LT3000-C | 5.3 | 80 | 210 | 10.0 | 5/1 | 8-150 10-120 12-100 | 1.0-200 1.2-190 1.5-170 | 18,000 |
LT3000-CXH | 6.2 | 93 | 210 | 10.0 | 5/1 | 8-150 10-120 12-100 | 1.0-200 1.2-190 1.5-170 | 18,000 |
LT3000 | 5.2 | 77 | 225 | 10.0 | 5/1 | 8-150 10-120 12-100 | 1.0-200 1.2-190 1.5-170 | 19,000 |
LT3000-XH | 6.2 | 93 | 225 | 10.0 | 5/1 | 8-150 10-120 12-100 | 1.0-200 1.2-190 1.5-170 | 19,000 |
LT4000-C | 5.2 | 82 | 235 | 12.0 | 5/1 | 10-190 12-150 14-130 | 1.2-310 1.5-200 2.0-170 | 19,000 |
LT4000-CXH | 6.2 | 99 | 235 | 12.0 | 5/1 | 10-190 12-150 14-130 | 1.2-310 1.5-200 2.0-170 | 19,000 |
LT5000-CXH | 6.2 | 105 | 255 | 12.0 | 5/1 | 10-330 14-230 20-150 | 1.5-430 2.0-300 2.5-260 | 20,000 |
LT6000D-H | 5.7 | 101 | 325 | 12.0 | 5/1 | 14-310 20-250 30-150 | 2.5-420 3.0-300 4.0-220 | 20,500 |
私が持っている19レグザもそうでしたが、ラインローラーにボールベアリングが入ってないんです。
ラインローラーチューンは簡単なのでぜひやってみてくださいね。
ギア比はXH(エクストラハイギア)にして、ルアーの回収スピード優先にしましたが、最近始めようと思っているチニングを考えると、ゆっくりタイプのほうが良かったかもしれません。
これ1台でソルト域から淡水まで幅広く網羅できる最もバーサタイルモデル。
出典:ダイワ フリームス
よりタフに使いこめる2500ボディにより、パワフルな巻上をアシスト。
巻取りの速さからルアーの回収速度が上がりテンポの良い釣りが可能に。
【対象魚目安】
エギング、バスフィッシング、バーサタイル
バーサタイル(=汎用的)なモデルです。
19レグザと機能を比べてみるとほとんど同じですが、大きくは素材が違います。
機種名 | 21フリームス | 19レグザ |
LIGHT & TOUGH | 〇 | 〇 |
マグシールド | 〇 | 〇 |
タフデジギア | 〇 | 〇 |
ATD | 〇 | 〇 |
エアローター | 〇 | 〇 |
LC-ABS(ロングキャスト-ABS) | 〇 | 〇 |
パーフェクトラインストッパー | 〇 | 〇 |
ON/OFFストッパー付きボディ | 〇 | 〇 |
素材(エアローター) | ZAIONV | DS4 |
素材(ボディ) | ZAIONV | アルミ |
アルミよりはあきらかに剛性が低いですが、対象魚がチヌくらいまでなら特に問題の無いレベルです。
21フリームスと19レグザの外観を比べてみる
21フリームスです。
こちらが19レグザです。
同じLTコンセプトのリールですが、よく見ると細部がかなり違います。
生産国は19レグザが中国、21フリームスはベトナムです。
リールフットの形状が全然違いました。
ダイワの汎用リールでは19レグザタイプはバリスティック、レグザ、レブロスなど、21フリームスタイプはイグジスト、カルディア、レガリスなどです。
21フリームスは新脚裏形状で、水が抜けやすくなっているのだそうです。
大きな違いの2つ目は、ネジの形状。すぐにわかりますよね。
21フリームスはラインローラーなど皆さんがよく触るところは、プラスネジですが、ほとんどは星形のトルクスネジになっています。
欧米でよく使われているネジらしく、ドライバーの刃先がねじ頭から外れにくいのだそうです。
分解するなら専用のドライバーが必要になりますね。
21フリームスの巻き心地
比較対象が19レグザ3000番と21フリームス2500番の違いなので、サイズが少し違いますが、私の個人的見解です。
21フリームスのほうが19レグザに比べ、回転し始めがかなり軽いです。
当然、回り始めたらそれぞれ滑らかに回ってくれるので、違いはないです。
ローター部分が21フリームスのZAION V素材に対し19レグザがDS4なので、その重さによるものかもしれません。
タチウオくらいなら違いは判らないのではないかな?
おそらく剛性の違いが判るのはスズキとかハマチなどの青物をかけた時くらいしかわからないのではないかと思います。
大きな魚が釣れた時にフィーリングについては追加します。いつになるかわかりませんが。
21フリームスのまとめ
19レグザを持っているので今回は21フリームスを買いましたが、釣り具の量販店では19レグザが40%オフで売られていたので実売価格はほぼ同じでした。
両方持ってなかったらどちらを買うか?非常に悩むところです。
ほとんどの方は新しく出たほうを買うかもしれませんが、メジロや60cmを超えるシーバスなんか少し大きめの魚を狙うなら21フリームスよりも剛性に優れた19レグザをおすすめします。
タチウオやチヌくらいまでなら軽い21フリームスがおすすめです。
でも、やっぱりモデルチェンジまでの時間が長い21フリームスのほうがいいすね。より新しいLTコンセプトですし。
最終的にはお店に行って実際に触ってみて自分のフィーリングにあったものを選ぶのが良いと思います。
21フリームスはライトフィッシングに最適です。
シマノのアルテグラとどっちが良いか?