何度でアジが釣れるのか
大阪から神戸にかけての阪神間、水温によってどんな魚が釣れるのか?尼崎魚つり公園の釣果から釣れた魚を数えて、海水温と重ね合わせて納得。海水温と釣果の関係はあります。ファミリーフィッシングの王道、アジ、サバ、サヨリと冬場についよいチヌ、スズキ、釣ってみたいブリ族についてまとめました。
海水温が下がると魚は釣れないのか?
この問いはほぼ正解ですが、冬場でも魚を釣っている人はいるので不正解でもあります。
釣り人口の半分以上がやっているサビキ釣りは、冬場かなり厳しいというのは感覚的にわかります。
反面チヌやスズキなどの大阪湾の生活圏内に沿岸に居ついている大きめの魚は釣れます。
ただし、そう簡単には釣れません。
真冬に釣りに行くような釣り好きベテランさんが良く釣られていますよね。
これも感覚的なもの、AIに聞いてみるとどうでしょう?
MicrosoftのAI Copilotに質問してみました。
Q.魚釣り、魚の適正温度を教えてください
マイクロソフトは表形式で答えをくれました。
A.
魚の種類 | 適水温 | 最適温 |
---|---|---|
青魚(マアジ、マイワシ、マサバなど) | 16℃~25℃ | 19℃~23℃ |
タチウオ | 15℃~25℃ | 23℃程度 |
ハマチ | 18℃~28℃ | 20℃程度 |
クロダイ | 10℃~30℃ | 15℃~25℃ |
キス | 14℃~28℃ | 18℃~22℃ |
メバル | 8℃~28℃ | 12℃~16℃ |
アオリイカ | 16℃~25℃ | 18℃~23℃ |
GoogleのAI Bardに質問してみました。
Q.魚釣り、魚の適正温度を教えてください
グーグルはテキストで答えをくれました。
A.海水魚
- アジ: 18~25℃ 活性が高く、釣果が期待できる。
- イサキ: 20~25℃ 活性が高く、釣果が期待できる。
- クロダイ: 18~28℃ 活性が高く、釣果が期待できる。
- マダイ: 18~25℃ 活性が高く、釣果が期待できる。
- ヒラメ: 15~23℃ 活性が高く、釣果が期待できる。
- スズキ: 15~25℃ 活性が高く、釣果が期待できる。
どちらもおそらく釣り情報サイトから引用しているのではないかと思います。
実際に海水温と釣果の関係はあるのか?
客観的なデータで検証してみました。
今回使ったデータソースは気象庁と尼崎魚つり公園
海水温は気象庁があるのでデータには不自由しませんが、釣果データとなると精度がかなり落ちます。
例えば、釣具屋さんの釣果情報が思い浮かびますが、実際にどのくらいの数の魚が釣れているのかと言われたら???
具体的な数値を得ることは難しいですよね。
ぼんやりしてますが、すごく釣れているような印象の内容になっています。
自分もそうですが、その情報に踊らされて釣り場に行き、ボウズを食らうということが多々あります。
そんな釣果情報の中でも、数値を具体的に毎日掲載してくれているのが、尼崎魚つり公園なんです。
厳密に釣れた魚の数が正しいかと言われればそんなことは無いと思いますが、何度か尼崎魚つり公園へ足を運び、その日の釣果情報を見ている限り、だいたい雰囲気的にはあっているだろうといつも思っています。
概算でどのくらい釣れているのか分かれば、海水温と魚が釣れているかどうかの判断はつきますよね。
海水温のデータソースは気象庁
さすが日本国が運営しているだけあり、情報量がすごいですが、Webを検索するとあっさりデータは見つかりました。
大阪湾では夏場の最高が28℃くらいで、冬場の最低が10℃くらいです。
釣果のデータソースは尼崎魚つり公園
尼崎魚つり公園のデータも良くまとまっていますが、データとして扱うには少し加工が必要です。
一度やったことがあったので少し時間はかかりましたが、データを抽出できました。
せっかく集めたデータなので、今回は自分のパソコンにデータベースを作り蓄積することにしたんです。
爆釣の日があるとピークが高くなりすぎるので、データの最大匹数を100匹としました。
可能であれば、一人当たりの釣れた匹数(匹/人)としたいところですが、そのようなデータは無いので、釣れたか釣れなかったかを判断する程度と考えてください。
また、釣果はコロナ明けの2021年4月1日からにしています。
海水温と釣果の関係を見ると尼崎魚つり公園は年中釣れています
休園日を除くと、尼崎魚つり公園は年中ほぼ何かが釣れています。
さすがに1月後半から3月下旬は釣れている魚は少ないですが、人間自身も寒くて釣り場に行かないし、イメージ的に寒い時期には魚が釣れないと刷り込まれているので少ないのかもしれません。
一日10匹とか20匹なので釣れているとは言えないかもしれませんが...
良く釣れる魚はいつ頃釣れるのか?海水温との関係
尼崎魚つり公園は数が少ない魚を含めると、40種類くらい釣れますが、ファミリーフィッシングで夜明けから日が沈むまでに釣れる魚の海水温と釣果の関係について、アジ、サバ、サヨリ、スズキ、チヌ、ブリについてまとめました。
みんな大好きなマアジは11℃から28℃
だいたい海水温が14℃になった4月の中旬から豆アジが釣れはじめます。
海水温が23℃くらいになる7月ころに15cmくらいのサイズがたくさん釣れるのでファミリーフィッシングには最適です。
海水温が12℃を切ってくる1月中旬頃でだいたい釣れなくなってきます。
ただし、これは昼間、アジングを楽しむ猛者たちは冬場でもアジのいる常夜灯のしたなどで、渋いながらも釣っています。
ちなみに、釣れるアジのサイズもグラフにしてみました。
10月を過ぎると20cmを超える立派なアジが釣れるんで、一年で一番楽しい時期です。
釣れるアジのサイズがわかっていると、サビキ針のサイズ選びなどあらかじめ準備ができますね。
サヨリは15℃から28℃
サヨリの釣れ始めは夏頃というイメージがありましたが、実際そうで海水温が25℃くらいになった7月中旬から釣れはじめ、海水温が15℃に下がる12月中旬頃まで釣れます。
もっと早い時期から小さいサヨリが泳いでいるのを見ますが、豆アジのように釣りの対象にはならないので、サイズが十分大きくなった7月からってことなんでしょうね。
サヨリのサイズは大体25cm前後が良く釣れますが、30cmを超えるものもいます。
アジュール舞子では冬場40cmくらいのサンマサイズが釣れたりするので、狙う価値ありですね。
サバは20℃くらいからみんな釣り始めるよ
サバは数釣りを考えなければ、年中釣れているような気がしますが、実際厳冬期でも釣れたりしています。
ですが、サビキ釣りのターゲットになるのは海水温が20℃に到達する6月頃から爆釣モードに入ります。
夏場の熱い盛りも関係なく、12月くらいまで釣れ続けます。
20cmくらいのサイズでも調理次第ではおいしくいただけます。
尼崎魚つり公園では禁止されていますが、メタルジグにもよく喰ってくるので、それなりに楽しいです。
皆さん釣りたいのは大サバですよね。
アジュール舞子が有名ですが、西宮ケーソンや南芦屋浜ベランダでも数は少ないが釣れています。
大サバが釣れる期間は年に2回くらいあり、1つは厳冬期が空けた3月中旬から4月の中旬くらいまでで、もう1つが11月くらいから1月中旬くらいまでです。
自分はまだ釣れたことは無いですが、何度か釣り上げたのを見たことはあります。
私が見た時は、遠投カゴで釣られていましたよ。