21アルテグラ売れるのわかる
シマノのクロスギア搭載のリールが使いたくて、今さらながら21アルテグラのインプレ。皆さんよく言うヌルヌル感の正体が何なのか、自分なりの結論に至りました。実は感覚ではなく視覚でヌルヌル感を感じているのではないかと思いますよ。シマノの技術を惜しみなく低価格に抑えた秀逸のリール、よく売れるのわかるような気がしました。
21アルテグラ2500SHGを選んだ理由はクロスギアを使ってみたかったから
今回買ったシマノのアルテグラ、買った理由は1つ。
クロスギアを使ってみたかったから。
ほぼそれだけです。
最近シマノのリールを買ってますが、20ストラディックSW6000XG、22サハラとクロスギアが搭載されていると思って買いましたが、無かったんです。
さすがに22サハラには搭載されてないと思いましたが、サイレントドライブの説明の図にクロスギアがはっきり描かれています。
えっ、無いんですか?と2度も騙された気になりました。
皆さん、買う時にはしっかり展開図を見てから買いましょう!
今回は、シマノのカスタマーセンターでしっかり展開図を見てから買いました。
98番パーツにしっかりクロスギア(パーツ表にはウォームシャフトと記載)が記載されていました。
やっと安心して買えます。
それでポチっと。
タイムセール中だったamazonで、11,957円で買うことができました!
ラッキー!
21アルテグラの諸元と特徴
シマノの汎用機種で初級から中級くらいの位置づけが21アルテグラです。
最新機能で大幅進化。
伝統のモデルが大幅進化。
巻き、キャスト、耐久性、基本性能が段違い。マイクロモジュールギアⅡをはじめ 、ロングストロークスプール、サイレントドライブ、Xプロテクトなど上位機種から受け継いだ機構を惜しみなく搭載。巻き、キャスト、耐久性といった基本性能の大幅な向上により、今までの釣りを一つ上のステージへ引き上げてくれる。是非この進化を体感してほしい。
出典:シマノ アルテグラ
1つ下のクラスのミラベル、ナスキーとは大きく違いがあり、マイクロモジュールギアⅡ、Xプロテクト、ロングストロークスプールも違いますが、ワンピースベールかどうかも大きく違うところの1つです。
21アルテグラ | 22ミラベル | 21ナスキー | |
---|---|---|---|
マイクロモジュールギアⅡ | ● | ー | ー |
Xプロテクト | ● | ー | ー |
ロングストロークスプール | ● | ー | ー |
サイレントドライブ | ● | ● | ● |
CORESOLID/MGLシリーズ | CORESOLID | MGL | ー |
ウォームシャフト オシュレーション | ● | ー | ー |
自重(2500S) | 220g | 205g | 240g |
ベアリング数 BB/ローラー | 5/1 | 5/1 | 5/1 |
ダイワの21フリームスと同じくらいの価格帯でライバル機種になりますが、フリームスもワンピースベールなので、そこらへん意識しているのかもしれません。
私が買った2500SHGは自重220gで、21フリームス2500-XHの200gよりも20g重いです。
ボディはCI4、HAGANEギア、マイクロモジュールギアⅡなど盛りだくさんな機能が搭載された機種です。
もちろん、ハンドルはねじ込み式ですが、21フリームスとは違い、折り畳み式のねじ込みハンドルです。
22サハラも同じタイプの折り畳み式ハンドルなので、アルテグラのものを継承したのかもしれません。
スプールにはPEラインの0.6号を200m巻くことができます。
品番 | ギア比 | 実用ドラグ力(Kg) | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) | 糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(cm/ハンドル1回転) | ベアリング数BB/ローラ― | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1000 | 5.1 | 2 | 3 | 180 | 0.8-240,1-190 | 64 | 5/1 | 17,500円 |
C2000S | 5.1 | 2 | 3 | 185 | 0.6-150,0.8-110,1-80 | 69 | 5/1 | 17,500円 |
C2000SHG | 6.1 | 2 | 3 | 185 | 0.6-150,0.8-110,1-80 | 82 | 5/1 | 17,500円 |
2500 | 5.3 | 3.5 | 9 | 225 | 1-320,1.2-270,1.5-220 | 78 | 5/1 | 18,500円 |
2500SHG | 6 | 2.5 | 4 | 220 | 0.6-200,0.8-150,1-120 | 89 | 5/1 | 18,500円 |
C3000 | 5.3 | 3.5 | 9 | 225 | 1-400,1.5-270,2-200 | 78 | 5/1 | 18,500円 |
C3000HG | 6 | 3.5 | 9 | 225 | 1-400,1.5-270,2-200 | 89 | 5/1 | 18,500円 |
C3000XG | 6.4 | 3.5 | 9 | 225 | 1-400,1.5-270,2-200 | 94 | 5/1 | 18,500円 |
4000 | 5.3 | 6 | 11 | 270 | 1-490,1.5-320,2-240 | 87 | 5/1 | 20,900円 |
4000XG | 6.2 | 6 | 11 | 270 | 1-490,1.5-320,2-240 | 101 | 5/1 | 20,900円 |
ベアリングは5個でメインドライブの左右に1つずつ、ピニオンギヤの上下に1つずつとラインローラー部に1つ入っています。
21フリームスはラインローラー部分にボールベアリングが入っていないので、最初からあるのはうれしいです。
21アルテグラの外観チェック
21アルテグラです。
リールフットはフラット形状、Made in MALAYSIA。
ワンピースベールでドラグノブは大きめで魚を掛けた状態で操作しやすいです。
ドラグノブの裏がゴムパッキンになっていて、ドラグ内部に水が入りにくい構造です。
ちなみにドラグ内部にはステンレス製の座金とフェルトが交互に入っていますが、同じ2500番でも何もついていない2500は6枚、2500SHGは2枚です。
枚数の違いがドラグ力の違いになっていて、実用ドラグ力は2500が3.5kgに対し、2500SHGは2.5kgです。
メインシャフトの周辺はゴムでしっかりシーリングされています(Xプロテクト)。
ハンドルは折り畳み式のねじ込み式ハンドル。
継ぎ目の部分がごくわずかガタつきますが、よくよく集中してみないとわからないレベルなので、実用には全く問題なしです。
折り畳み式のねじ込み式ハンドルの良いところは、ハンドルを外さなくても折りたためること。
これって、かゆいところに手が届くとても良いアイデアです。
その他の特長としては、ストッパーの切替機構が無いことです。
少しだけ残念なところもある
パッと見はわかりませんでしたが、リールを裏返した時に本体の継ぎ目が少し大きく空いていました。
爪でこすってみるとよくわかりますが、おそらく0.2mmくらい段差があります。
この段差で水が浸入するかどうかと聞かれると、よくわかりません。
個体差なのかもしれませんが、気になる人は気になるんでしょうね。
私は気にしないほうなので何ともないですが。
巻き心地ヌルヌル感の源は非同期上下動
よくリールの巻き心地の表現で「ヌルヌル感」とか表現する方がいますが、なんとなくわかるような気がします。
これって、巻き心地が滑らかということではないような気がしてきました。
巻き心地は、21フリームスもかなり滑らかで、21アルテグラと大差ありません。
一番の違いは、クロスギア方式とS字カム方式の違いによる、ハンドルの回転数とスプールの上下動数の違いによるものではないかと思います。
ダイワ製品で使われているS字カム方式では、ハンドル2回転でスプールは上下2回です。
シマノのサハラなど廉価版のリールもS字カム方式を採用していて、ダイワと同じ動きをします。
21アルテグラに搭載されているクロスギア方式では、ハンドルを2.6~2.7回に1回上下しています。
ハンドルの回転と同期せずに上下するスプールの動きが「ヌルヌル感」の表現になっているような気がします。
普段釣っているときは、スプールの上下動など見ていないので、21アルテグラも21フリームスも巻き心地の違いは感じません。
さすがに、22サハラと21アルテグラとは段違いの巻き心地の差があり、そこは価格の差に表れています。
21アルテグラC5000XGもいい!21アルテグラのまとめ
初めてシマノのクロスギアを体験し、いろいろ勉強になりました。
21アルテグラの巻き心地はダイワよりも滑らかなような気がします。
ダイワの上位機種も、シマノの上位機種もほとんど触ったことがないので、何とも言えませんが、エントリクラスより少し上のランクではそう感じました。
キャストもトラブルなく、40cmくらいのチヌならほどよくドラグが出ていって、とてもいい感じです。
表面に現れるリールの性能は同じ価格帯の他メーカーリールとはそれほど変わりませんが、シマノの技術をよく理解したうえで使うと、リールの動きをしみじみ噛みしめながら使うことができます。
関西でいうメジロ、関東のワラサくらすなど少し大きめの魚を狙いたいなら、21アルテグラのC5000XGくらいがいいのではないでしょうか。
実用ドラグ6kg、最大11gなら十分です、PE2号を巻けば魚の引きに負けることもありません。
21アルテグラ、私はおすすめします。
21アルテグラ2500SHG VS 21フリームス2500-XH対決をやってみたので、是非ご覧ください。
実際に使ってみると非常に使いやすい汎用リール
買ってから半年、10回以上は使いました。
巻の滑らかさは小さい魚ほど恩恵を受けます。
海底にタングステンのバレットシンカーを落として、ゆ~っくり巻いてキスを狙う時などいいかんじです。
シマノ ゾディアス パックロッドS70M-5に合わせてやると、滑らかなに引いているときに、いきなりカーボングリップへ魚信が伝わってきます。
もちろん早巻きもできます。
全速力で巻いているとオオカマスがアタックしてきました。
1万5千円を切る価格帯でここまでの性能を実現しているシマノ、最近私はシマノ派になりつつあります...?