進化するモバイルロッド
コロナから脱出、制限なしで旅行ができるようになりました。コロナ禍のアウトデアブームで超人気の釣り、旅行先でもやりたいですよね。そんなニーズにこたえるのが、コンパクトに収納できるパックロッド(モバイルロッド)です。比較的安価に購入できる私が実際に旅行先で使ったモバイルロッドをご紹介します。
モバイルロッド、パックロッドのメリット
世の中にはモバイルロッドとかパックロッドとか呼ばれる、仕舞寸の短いロッドが存在します。
例えば9ft前後のシーバス2ピースのロッドであれば、仕舞寸が大体120~130cmくらいですが、モバイルロッド、例えばシマノ ゾディアスSM70-5なら5ピースで仕舞寸は47.1cmです。
モバイルロッドのメリットは小さい収納スペースに収まり、飛行機の手荷物で運べるコンパクトなものもあります。
車のトランクルームの片隅に
3000ccの大きめのSUVでもトランクルームに135cmのロッドケースすら横向けに入れることはできません。
もちろん仕舞寸150cmを超える10ftのシーバスロッドやショアジギングロッドは入りません。
後部座席の真ん中だけを倒してロッドケースを通しています。
娘たちが左右に座っているので、いつも枕代わりにされています。
仕舞寸1mくらいの磯竿ならば真横にしてすっぽりトランクルームに収納できるので、仕舞寸が短いロッドがあればラゲージスペースだけに収まるのにな~って思ってました。
飛行機でロッドを預けるのは時間がかかる
飛行機に乗るときには長いロッドを荷物として預けることはできます。
私も石垣島へロッドを持ち込んだことが何度かあります。
荷物預かり所で釣り具専用の入れ物に入れてもらい、到着したら他の荷物同様、荷物受け取り場でピックアップします。
手荷物が機内持ち込みで済むような短期の旅行で、わざわざロッドのために荷物受け取りを待つのも嫌だな~と思ったりもします。
ANAやJALなど航空会社の規定では飛行機への持ち込みは55cm以下と決まっているようですが、3辺の対角線になるともう少し大きいサイズまで大丈夫そうです。
100席未満の小さい飛行機の場合、制限がきつくなるのでご注意ください。
各社の持ち込み可能サイズで、いずれも飛行機の座席数100席以上の場合です。
路線 | JAL・JTA |
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サイズ | 合計:115cm以内 55cm×40cm×25cm以内 |
合計重量 | 10kg以内 |
路線 | ANA |
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サイズ | 合計:115cm以内 55cm×40cm×25cm以内 |
合計重量 | 10kg以内 |
国土交通省の機内持込・お預け手荷物における危険物について記載されているリスト(日本語)がありました。
リスト(日本語)の内容を確認すると、以下のように書かれていました。
畳んだ状態で長さ60cm以下のものは持込可能
国土交通省 機内持ち込み・お預け手荷物における危険物について
木製やプラスチック製のもので、凶器にならないと判断された場合は持込可能
航空各社の対応は微妙に違うところがあるので、旅行の前に確認しましょう。NGなら荷物として預けてくださいね。モバイルロッドとはいえ、ロッドケースに入れると大きくなるものもありますので、ご注意ください。
長いロッドは電車移動で目立つ
電車での移動はハードルが下がります。
長いロッドでも立てて持っておけば良いので。
でも、電車の椅子に座ってロッドを立てているとすぐに釣り客であることがバレます。
まだ、電車釣行は少数派なのでなるべく目立たないようにしたいところ。(^^♪
小さ目のクーラーボックスにパックロッド、小さ目のヒップバッグなら見た目の印象が全く違いますよね。
座席に座っても他の方の邪魔になることもありません。
パックロッドはマルチピースがおすすめ
パックロッドには振出タイプとマルチピースがあります。
下の写真は普通の2ピースロッドとマルチピース(5ピース)、振出ロッドを比べたものです。パックロッドの仕舞寸が圧倒的に短いことがよくわかります。
振出タイプとマルチピースの特徴を説明します。
振出タイプ
振出タイプは磯竿などと同じように、望遠鏡のようにするすると伸びる形式のものです。
継数を増やせばかなりコンパクトになりますが、継数の数だけロッドの素材が重なっていくので手元が太くなります。
グリップ部分を細くしようと思うと、継数を減らすか素材の厚みを薄くすることになります。
メバリング用に私が使っているのはシマノのフリーゲームです。
アジやメバルなどの小魚を狙うのであれば仕舞寸が短くても十分な強度が得られそうです。
9フィート超えのシーバスロッドなどは4本継でも仕舞寸が80cmくらいになり、飛行機への持ち込みはできなくなります。
私が使っているフリーゲーム76ULでも、42cmのチヌを抜き上げできたので強度もそこそこあります。
マルチピースタイプ
マルチピースタイプは振出のようにロッドのパイプを重ねることは無いので、グリップ部分が太くなることもありません。
投げ竿でも採用されているように、同じ長さなら強度は振出より高いので、長めのロッドはマルチピースタイプがよさそうです。
少し心配なのは継数が多くなると接合部分が緩んでいることに気が付かず、投げた時にトップ部分が飛んで行ってしまうのではないか?というところです。
普段使っている2ピースのロッドでも接合部分が緩めになっていると、投げた時に先が飛んでいきます。
弟はダイワのラテオの先が実際に飛んで行ってしまったそうです(回収はできました)。
投げ方もサイドから投げていると外れやすいというのも聞いたことがあります。
デメリットもありそうですが、やはりマルチピースタイプが強度的によさそうです。
私はマルチピースをおすすめします。
それでは、おすすめのモバイルロッド、パックロッドのラインナップです。
シマノのパックロッドはラインナップ豊富
シマノは飛行機移動も考えられているか、仕舞寸が50cm前後のものが多いです。
ゾディアスS70M-5:仕舞寸は47.1cm、5ピース
飛行機の機内にも持ち込み可能な超おすすめパックロッドです。
21年に発売されたバスロッド、カーボンモノコックグリップが特徴的です。
バスロッドって、今まで選択肢になかったのですが、こいつはアリですね、専用竿袋に入れて持ち運ぶと、コンパクトさが際立ちます。
シマノにはワールドシャウラドリームツアーエディションや、スコーピオンなど種類が豊富です。
フリーゲームXT (スピニング)70ML:仕舞寸47.2cm、5ピース
ハイパーX、ステンレスKガイド、ロッドケースも付属しています。
付属ロッドケースはかなり大きいので、電車釣行の時などは若干邪魔かもしれません。
私が欲しい一品の1つです。
フリーゲーム (スピニング)76ML:仕舞寸67.6cm、5ピース
仕舞寸長めですが電車や自転車で釣り場に行くには十分なサイズです。
私は1つ前の機種のULを愛用していますが、しなやかに曲がりますが、パワーのあるロッドです。
お手頃な価格が良いですね。
ダイワの数少ないトラベル用パックロッド
ダイワのパックロッドは4本継ぎが多く、仕舞寸が60cmを超えるものが多いのですが飛行機手荷物サイズのものもあります。
ダイワ 21ブラックレーベル トラベル:仕舞寸47cm、5ピース
怪魚系のロッド、21ブラックレーベル トラベルです。
MAX PEライン8号とか私が使ったことが無いパワーのロッドから、普通に小物釣りでもできる柔らかめのロッドまでラインナップされています。
例えば、S66L-5ならPEラインはMAX1.2号なのでシーバス狙ったりするときにもピッタリなスペックです。
仕舞寸は47cm、どこにでも持ち運びできるサイズで汎用性が高く、飛行機に持ち込むのも問題ないサイズになっています。
ロッドの袋に入れても機内持ち込み可能なサイズがいいところです。
ダイワ ラテオモバイル 86ML-4:仕舞寸70.0cm、4ピース
HVF+X45、V-JOINT、ステンレスSiCガイドなど最新のテクノロジー満載のラテオのモバイル。
Vジョイントがマルチピースを感じさせない出来栄えだそうです。使ってみたい一品ですね。
大阪の地下鉄を乗り継いで、淀川に行くイメージでしょうか???
ルアーニスト モバイル68L-4:仕舞寸55cm、4ピース
モバイルロッドがどんな物なのか、ちょっとお試しで使ってみたいという方もいらっしゃるはずです。
波止から五目釣りがしたい思っている方にお手頃なロッドです。
見た目すごくかっこいいです。
個人的には、シマノのルアーマチックモバイルよりもかっこいいと思います。
ただし、お手頃価格がゆえに、トップガイドはSiCではありません。
ルアーマチックもそうだし、たぶん価格を抑えるためにでしょうね。
1万円以下のロッドならかっこよさNo1かな?