上位機種に迫るフィーリング
世の中で大絶賛の22サハラ2000SHGを買いました。21フリームス2500と比べるとさすがに劣るものの、半分の価格でハイコストパフォーマンス。初心者の方や、ライトゲームをちょっとやってみたいと思っている方におすすめできるリールです。実際に小魚たちを釣ってみた感じも良かったです。22サハラ2000SHGのレビューです。
22サハラのスペックと特長確認
22サハラ2000SHGのスペック
- ギア比 6.0 : 1
- ドラグ 3kg
- 自重 210g
- ベアリング 4+1
- 1回転 79cm
- PEライン 0.6号150m
こんなところです。
自重は一つ上のナスキーと同じで、1つ下のセドナより5g軽くなっています。
対抗馬となるダイワのレブロス2000S-XHの200gよりは10g重いですが、さほど気にする違いではありません。
特徴は以下の通りです。
- HAGANE:金属加工技術を生かして真に使い込める製品を作るシマノの設計思想。
- HAGANEギア:めざしたのは、永遠に変わらない巻きごこち。
- X シップ:ドライブギアの大径化、ピニオンとドライブ両ギアの最適配置、ピニオンギアのベアリングによる2点サポート。
- サイレントドライブ:細部まで徹底した、静謐なる一体感。
- G フリーボディ:リール全体の重心を手元に近づけることに成功。
- AR-C スプール:特殊なスプールリング形状を持つスプール。
- 海水OK
ねじ込み式ハンドルの採用も特筆すべき点です。
実売価格で6千円台、脱帽のスペックです。
22サハラの外観と良いところ気になるところ
パッと見、いたって普通のリールです。多くの方々がレビューされているので、私の視点で良いところと気になるところをピックアップします。
少しだけ気になるところ
シマノのホームページに掲載されている22サハラの特長にサイレントドライブと記載されているんです。
下の図の通りで、ギアボックスの上のほうにウォームシャフト(クロスギア)がはっきりと図に書かれているのです。
なんですが、説明書の展開図にはウォームシャフトはどこにもありません。
どうやらS字カム方式が採用されているようでうす。
S字カムは部品番号21967オシレーティングギアから21969オシレーティングスライダーとつながっていて、17960メインシャフトを上下させているんです。
22サハラは説明のようなサイレントドライブ方式ではなくS字カム方式と呼ばれる、ダイワでも採用されている方式を採用しているんです。
どうみても説明が間違えていると思うのですが、訂正しないのですね...
一坪釣具店さんが検証されています。動画の19分あたりです。
分解すると構造が違うのがはっきりわかります。
ちょっと、騙された感がありますが、よくよく考えたら低コストで上位機種のサイレントドライブ構造なんか盛り込めるわけないですよね。
それに、ダイワは上位機種でもS字カム方式ですし、私自身ダイワのリールを使っているので、特に問題はないです。
シマノさんがしっかり説明すればよいのでは?この価格帯ではトップクラスの滑らかさだと思います。
2000番以下のドラグノブは小さ目だが悪くない
ドラグノブはダイワ製のリールをよく使っているせいか、口径サイズがダイワにくらべ少しだけ控えめです。
魚をかけた時にドラグノブがつかめないということは無かったので、問題ないサイズだと思います。
2000番よりも大きい番手は写真で見る限りそれほど小さくないので、おそらく2000番以下が小さ目のドラグではないかと思います。
折り畳みねじ込み式ハンドルはメリットが多い
今回サハラを選んだポイントの1つが、ねじ込み式のハンドルです。
最初にねじ込み式と聞いたときには一体成型のハンドルをイメージしましたが、サハラの紹介ビデオなどを見て折り畳みができるねじ込み式なんだということがわかり、少しうれしくなりました。
本体から完全に外れます。
ネジ式になっていて、ねじ込んでいくにしたがって、供回り式のリールハンドルのように伸びていきます。
少しだけ本体にねじ込んでおいた状態ならば、リールケースにもハンドルを抜かずに入れられるので、うっかりケースから落とすこともなくなります。
特に、敷石の上とか、釣り公園で台座がメッシュになっているところとか、うっかり逆回転させてハンドルが本体から離れ落ちる危険性が減ります。
一体型はハンドルが緩んでもハンドル自体は元の形を保ったままなので、ハンドルが緩んでいることに気づかないことがあります。
22サハラのハンドルは少し緩めると折れ曲がり、リールを回転させるとガタガタするのですぐに気づきます。
少し気になるのは僅かですが、折り畳みの部分がガタつくところ。
21フリームスのハンドルは一体成型なので継ぎ目がありません。
22サハラはどうしても継ぎ目の剃刀の刃が通るかどうかの隙間によって、ガタつきます。
こんなことを書きましたが、釣りをしているときには全く気になりません。
21フリームスと比較をして初めて気づきました。
基本性能はとりあえず問題なしなので、ダイワの22サハラより少し上のランクである21フリームス2500と比較してみます。
22サハラ2000と21フリームス2500を比べてみた
当然、番手が違うので大きさは違いますよ。
ドラグワッシャーの数
15セドナ2500も同じ数でしたが、金属性のワッシャーとフェルトワッシャーが1枚ずつでした。
21フリームス2500は金属製のワッシャーとフェルトワッシャーともに3枚ずつ。
ですが、2000番になると22サハラと同じ数なので、番手によって違うんですね。
ドラグ力が21フリームス2500が10kg、2000番でも5kgに対し、22サハラは3kg。
このドラグ力の差はあまり関係ないかもしれません。
そもそも、2000番のリールでブリ(80cm)やスズキ(60cm)を想定していないので。
自重は22サハラちょっと重め
22サハラの自重はちょっと重めの210g。21フリームス2500で200g。
これでもひとつ前のサハラ2500の250gに比べるとかなり軽くなっています。
ボディーの大きさは明らかに21フリームスのほうが大きいのですが軽いです。
軽さは価格に反比例する傾向にあるのと、素材にZAION Vを使っている軽さを売りにしている機種なので仕方ないですね。
21フリームス2500で13,000円くらいですから、シマノさんはすごく頑張っていると思います。
ちなみに、ダイワのレグザ2500はアルミボディを採用しているので235gです。
重いと言っても10g、人によっては全く違うような紹介をする方もいらっしゃいますが、私にとってはたかが10g。
まったく、釣りに影響をするほどではありません。
そもそも210gって、普通に軽いと思います。
ラインローラーの作りは注意が必要かも
皆さんもご存じの通り、ラインローラーはスムーズにラインを巻き取るための仕組みです。
リールのハンドルを回すと、ベールに沿って糸がラインローラーを通りスプールに巻き付けられます。
21フリームスのワンピースベールに対し、22サハラには継ぎ目があります。
ワンピースベールに比べると滑らかさに欠けるところがありそうです。
シマノであればワンピースベールが採用さるのは21アルテグラ以上です。
かといって、使った感じ滑らかさに欠けると感じたことはなかったので、長い間使って初めてトラブルが少ないとわかるのかもしれません。
ラインローラー自体ははっきり言って、軽い力では回転しません。
それは21フリームスでも同じです。なぜならベアリングが使われていないので。
ラインローラー部分を分解してみると右上からネジ、ワッシャー、スペーサー、ラインローラー、カラーが現れました。
カラーの部分にベアリングを追加すると、滑らかに回転するようになります。
21フリームスを含め、何台かにベアリングを追加して使っているので、効果は実感できています。
ベアリングは割と安く買えるので、チューニングしたほうがいいですよ。
手っ取り早くチューニングするならヘッジホッグスタジオさんの22サハラ用 ラインローラー1BB仕様チューニングキットが最適です。
カラーをそのまま使うなら、ラインローラーを分解して、カラーに直接メンテナンスオイルを塗るとしばらくは滑らかに動きます。
より滑らかに、メンテナンス回数も減らしたいならラインローラー化をおすすめします。
22サハラは楽天で購入
アブガルシアのズームサファリ605Lに合わせるリールは2000番台のリールが良いと思い、適当なものを探していると皆さん大絶賛しているのがシマノの22サハラでした。
私自身、サファリにサハラのアフリカつながりが気に入ったので、今回のリールはお店で触ることもなく楽天で買ってみました。
シマノのバリュープライスリールではなく、シマノのホームページに価格が掲載されている機種なんですよ。
でも、お財布にはかなり優しく7千円を切る価格でした。
会社の後輩はシマノの22ステラの2000番を買って喜んでましたが...
私が買ったサハラが軽く10台以上買えますね。
でもね、リーズナブルなリールでも新品の箱を開ける瞬間はとてもうれしいんですよ。
実際使ってみてどうやねん?
あの、いろいろネガティブなことも書きましたが、実際に使ってみると素晴らしいの一言です。
アブガルシアのズームサファリ605Lと組み合わせて使ってみました。
メバリングでは、メバルは釣れませんでしたが、キャストはスムーズにするするとラインが出ていきました。
ドラグ緩めで20cmくらいのガシラをかけた時もドラグが心地よい音をたて、程よくラインが出ていきました。
もちろんドラグをきつく締めると20cmくらいのガシラはドラグの音も鳴らず、リールの巻きが重くなることなくしっかり取り込みができます。
アジやメバル、小サバにガシラ、シオやツバスなど秋までの若い魚たちを釣り上げるのにちょうど良いサイズが2000番です。
しばらく22サハラ2000SHGがメインリールになりそうです。
22サハラ2000SHGのまとめ
やはり世の中で大絶賛されるだけあります。
さすがに、私の愛用21フリームスには劣るものの、22サハラが2台買えると思うとコスパ最高です。
小さ目の魚を釣るのであれば機能十分、性能十分。
さらに欲を言えば、ラインローラーとハンドルノブの回転をスムーズにできれば完璧です。
22サハラ2000SHGのチューニング編はこちらでご確認ください。
リールスタンドはゴメクサスR6がサイズぴったりです。
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