愛用リーズナブルロッドが…
週の日曜日にサビキ釣りをしましたが、実は奥さんが使っていた振り出し竿のダイワ 小継せとうちの70cm程の穂先部分のうち、先端から45cmのところでバキッと折れました。先端10cmまでのところはよく折れますが、中ほどで折れたのでかなりの重量がかかったものと思われます。
以前、他の竿を修理したときの方法をご紹介します。
みなさんこんなやり方で修理しています
ネットでいろいろ探してみますと、折れ方にもよりますが、次のような方法です。
カーボンを使って修理
よさそうなのは、ロッドの素材と同じカーボンを使って、しっかり修理する方法です。
手順は以下のようなやり方です。
- 1.折れた断面にあったサイズのカーボン芯を6㎝ほどにカットする。
- 2.断面をまっすぐに削り、カーボン芯を中に入れてエポキシで固める。
- 3.継いだロッドの上をカーボンロービングなるカーボンのひもでぐるぐる巻きにして、更にエポキシで固める。
カーボンの芯は大きい釣具屋さんとかネットでロッド自作のパーツを販売しているお店で購入することができます。
カーボンロービングは私が知っている釣具屋さんにはおいてませんでした。
模型屋さんに置いているかもしれません。
ネットで購入することもできるそうですが、送料が本体の値段と同じくらいかかります。
リーズナブルに修理する
そもそも3000円ほどの竿に修理代を何千円もかけられません。なので、修理もリーズナブルに抑えたく以下の方法にしました。
1.芯はカーボンではなくグラス
釣り具量販店にはおいている、浮きの芯などに使うグラス素材にしました。
一袋300円ほどで30cmの棒が2本入っています。
折れた場所の太さに合わせて選んでくださいね。
2.カーボンロービングで補強しない
先端に近い部分なので、芯とロッドをエポキシで固めることで十分強度が保てると思いました。
3.修理道具
(1)小さいプラモデル加工用のノコギリ
模型屋さんで購入、近くにお店がない人は通販でも買えます。
(2)ダイヤモンドやすり
ホームセンターで購入
(3)エポキシボンド
ホームセンターで購入。100均でも売ってます。
修理の手順
まずは断面を整形
見事に4番目のガイドのところで折れてます。
折れた断面はギザギザです。
平らにしてくっつけた時の断面がきれいになるように整形します。
余分なところを小型のノコギリで切断して、やすりで断面を研ぎささくれも削り取ります。私は5mmほどカットしました。
継用の芯を作る
あらかじめ折れた断面の内径をノギスで測り、直径3mmのウキの芯に使うグラスソリッドをロッドの中に上下3cmずつ入るように6cmにカットします。
ロッドはテーパーがついているので先端部分は少しやすりで削ります。
削る前に鉛筆でグラスの表面を黒く塗ると、削れたところがどこなのかわかりやすいです。
エポキシで固める
エポキシを継ぎ芯のロッド上側半分に塗り、折れたロッド上部に押し込みます。
上部はぴったり内径に合うように削れているので、きっちり入るはずです。
下側のロッドはテーパーがついているので差し込むところより、奥のほうが少し緩いと思います。
薄くエポキシを塗り乾き気味になったところで、もう一度エポキシを薄く塗り厚みを付けたうえで、下のロッドに差し込みました。
しっかり固定してエポキシの説明書きよりも長い時間乾かします。
私は念のために丸1日乾かしました。
仕上がり
写真が小さいのでどこが継ぎ目かわかりません。なので普通にほかの人が見ても、修理しているかどうかわからないと思います。
強度も全く問題ないようです。
より完成度を高めるためには
まずまずの出来であると思いますが、継ぎ芯については改良の余地があります。
折れた断面の径に合わせて芯の太さを決めてしまいましたが、ロッドのテーパーがついているので少し太めを買ったほうが良いと思います。
今回はこの隙間をエポキシを厚塗りすることで合わせこみました。
下の図のように、継ぎ芯は折れたロッドの下から差し込み、先端部分を少しづつ削ってきっちり合わせたほうが、ぴったりとロッドに密着しより強度が増すと思います。
サビキをしてたら竿が折れたのまとめ
修正ロッドで23cmほどのコブダイを抜きあげましたが、まったく問題なしでした。
リーズナブルなロッドでも、お気に入りは長く使いたく修理をすることにしました。
いろいろなやり方を見て試行錯誤した結果ですが、もっと良い方法があるかと思います。
工具や接着剤をのぞくと実質30円ほどの材料費で、お気に入りのロッドが蘇りました。
みなさんも自分で修理して愛着あるロッドを長く使ってみてはいかがでしょうか。
やはり寿命がきたら折れるんですけどね。