噂のラディクールは本当に放射冷却なのか?
何年も前からあったらいいなと考えていたことがすでに実現されていました。
放射冷却技術は地球温暖化対策の切り札となるのか?ラディクール。
がっちりマンデーを見て思わずどんなものなのか確かめてみたく、ラディクールのトートバッグを買ってみました。
確かに放射冷却の効果はあるような気がする...
ラディクールって?放射冷却技術
地球温暖化の問題は、何年もの間効果なしと考えていました。
1997年の京都議定書で「温室効果ガスを2008年から2012年の間に、1990年比で約5%削減すること」を取り決めてからはや四半世紀になりますが、温暖化は進んでいるのが現状です。
温室効果ガスの抑制をしたところで、一度発生した温室効果ガス(主に二酸化炭素)を減らす必要がありますが、いまだに発電の主力は石油だし、石炭すら使っています。
原発にしたところで核分裂で新たな熱を生み出しているので、温暖化ガス排出はなくなるにせよ、根本的な対策になっていないと感じていました。
それならば、いっそ熱エネルギーを電磁波に変換して地球の外に放出したらいいのではないかとずっと思っていました。
2022年4月24日に放送の「がっちりマンデー‼」をたまたま見たときにはじめて知ったんですよね。
私が考えていたことが実現されていたんです。
にわかには信じがたいですが放射冷却技術を使って、大気圏外に熱を放出する素材が開発されていました。
考え出したのは楊栄貴博士らの中国人を中心とする米コロラド大学の研究チームらしいです。
ラディクールの原理を簡単に
放射冷却ってよく聞きますよね。冬の晴れた日、日中は太陽の光で温められた地表の熱が、夜になると赤外線として大気圏外に放出される現象です。
経験として皆さんよくご存じの現象です。
それと同じ仕組みを応用したのがラディクールだそうです。
Radi-Cool の基本原理
出典:日本空港ビルディング株式会社
太陽光の反射のみだけでなく、世界初の「放射冷却技術※」を活用し、エネルギーを使わず自然の力のみで物体術の表面温度を下げるというもの。Radi-Cool は、この放射冷却力を高める設計と既存の日射を反射する技術を併せることによって、表面の熱を残さず、かつフィルムの裏側の熱も含めて放射する、高い温度上昇抑制効果を持った製品です。
※放射冷却技術とは、地球上のあらゆる物体が放射している電磁波を「大気の窓領域」(大気の影響を受けにくい領域)
の 8~13μm 波長の赤外線に集約し、-270℃ある宇宙へ放出させることで、物体の温度を下げる技術。
ラディクールの紹介ビデオの解説がイメージしやすと思います。
太陽光を反射するだけではなく、物体内部の熱自体も赤外線に変換して放射し、温度を下げるような記載があるサイトもありましたが私自身あまり理解できていません。
熱は高いところから低いところへ移動するので、例えば車の中が外気より高い場合は、熱は車の外へ放出されるハズですよね、確か。
原理が分かったようで、わかってないのですが、日産とラディクールが提携したので効果はあるのだろうと思いました。
試しにラディクールのトートバッグを買ってみた
今までなかった新素材なのでどうしても試してみたくなって買ってみました。
お手頃価格なのがLEMONADE ミニトート(レモン)1,650円だったので、Radi-Coolのショップから直接買ってみました。
■素材:ポリエステル100%(Radi-cool放射冷却膜塗布)、■サイズ:縦20cm x 横30cm x マチ10cm
かなり小さ目です。普通の保冷バッグと同じくらいの価格かもしれませんが、保冷ではないんですよね。比較対象がないのかもしれません。
実際に買ったのがこちら。
見た目は普通のトートバッグ、水泳の時に使う袋のような感じ。
商品ブランド名はラフレックス(RAFREX)と呼ばれています。「炎天下でもマイナス冷却効果」とあります。
UVカット率は99.9%、撥水加工されています。
他社製品との比較がされています。比較する他社製品にもよるので、鵜吞みにすることはできませんが。
ラフレックスのトートバッグの特長3点。
- 日常使いはもちろん、レジャーやアウトドアにも最適♪
- シンプルで使いやすいデザインが魅力、エコバッグとしても使えるのでとっても便利。
- 表面に撥水加工が施され、ちょっとした雨でも安心!
使用上の注意と製品の取り扱いもしっかり書かれてました。
見た目普通のトートバッグにしかみえませんね。
使ってみないとわからないので、ちょっとした実験をしてみました。
ラディクールの放射冷却技術の効果は?
他社製品との比較をしたわけではないので、実際の効果が正確に測れたのかはわかりませんが、2つの簡単な実験をしてみました。
1つめは外気温とラディクールの断熱効果確認です。
直射日光を浴びた温度計が42℃を示した環境で、ラディクールの中に15分ほど温度計を入れ、取り出した温度計の目盛りを読むと36℃でした。
普通の布製のトートバッグや、保冷バッグなどで試してないので比較しようがありませんが、6℃下がったのでそれなりの効果はあるようです。
2つめはラディクールのトートバッグに水を入れて凍らせたペットボトルを入れ、気温22℃の室内で10分ほど放置しました。
七に入れたペットボトルの氷は溶け始め、ラディクールトートバッグには汗をかいて水滴がついてました。
当然と言えば当然ですが、断熱材が入っていないので、コップの水に氷を入れた時のようでした。
ラディクール製品の用途は?
使い込んでないのでどんなことに使えるのか検討の余地ありですが、室外で使う時に直射日光が当たる場合には放射冷却技術は有効であるように思いました。
釣りの時にはトートバッグに生きたエサを入れておけば、小さい保冷材だけで鮮度が保たれそうです。
ラディクール素材の帽子は涼しいのではないかと思います。
ただし、デザインを気に入ればですが。
ラフレックス(RAFREX)] 車 フロントガラスカバーもあるようですが、車すべてを覆えるサイズならかなり有効かもしれません。
私が欲しいのは、ソフトクーラーバッグの外側にRadi-Cool素材を貼り付けた物。
保冷力がかなり強化されると思うんですけどね。
あと、ラディクールベストなんかあったら、夏場の釣りが快適になりそうな気がします。
どこかのメーカーさん作ってくれないかな~