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15セドナ初めてのオーバーホール、リールの仕組みがよくわかるよ

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リールのオーバーホール初挑戦

人生初のリールのオーバーホールをリールの仕組みを理解するためにやってみました。

分解しながら各パーツの役割を考えると、メンテナンスのやり方や、トラブル発生時の原因特定がすぐにできるようになると思います。

おまけに、リールが新品のように滑らかに動くようになりましたよ。

今回は苦戦しながら4時間かかったオーバーホールです。

目次

リールのオーバーホールで準備するもの

ドライバー、ピンセット、眼鏡レンチ、パーツクリーナー、金属製の小皿、輪ゴム、グリス、ペーパータオル。

私は今回使いませんでしたが、ボディー内部にグリスを補充するならメンテナンス用のグリス。

リールオーバーホールの道具手持ちの道具で
リールオーバーホールの道具手持ちの道具で

今回新たに買ったのは眼鏡レンチで12mmのサイズのものが必要です。

ローター部分のナットを外します。

そして、最も重要なアイテムの1つが眼鏡型のルーペです。

細かいパーツもたくさんあるので必需品です。私はダイソーのルーペを愛用しています。

準備が整ったところで開始ですが、初めてやる人は2~3時間くらいはかかるんじゃないかと思います。

集中して作業ができる場所を確保することをおすすめします。

セドナの展開図で確認

シマノカスタマーセンターのセドナ パーツ価格表・取扱説明書のページから展開図をダウンロードしました。

出典:シマノ カスタマーセンター

シマノカスタマーセンター使用箇所別推奨グリス・オイル早見表が参考になります。

ベールの分解とお手入れ

ベールは両端のプラスネジを外すとすぐに外すことができました。

固まったグリスが付着し可動の妨げになっているようです。

ラインローラーは比較的キレイ?でしたね。

グリスが汚れているのがわかる

ラインローラーの反対側、内部にはワッシャーが入っていましたが、グリスが汚れて黒くなっています。

これらはパーツクリーナーできれいに洗い落としました。

かなり汚れているアーム部分

アームのローターへの取り付け部は要注意。ベールを返すためのバネガ仕込まれています。

解体するときにバネがどこにつながっているかしっかり写真に撮っておくことをおすすめします。

私は元に戻すときにかなりてこずりました。

アーム内部もかなり汚れている

アーム内部もキッチンペーパーできれいにふき取り、金属部分はパーツクリーナーで洗浄しました。

バネの取り付け方要注意
バネの取り付け方要注意

アームを取り外したローター側は比較的キレイ?です。

多少グリスがついているアームの内部
多少グリスがついているアームの内部

下のクランク状の金属が18番内ゲリレバー、16番アームバネガイド、17番アームカムバネとの連結の仕方を忘れないように!

若干、アームカムバネも汚れてる
若干、アームカムバネも汚れてる

私の場合、パーツが無くなると嫌なので、この段階でベールは元のとおり組みなおしました。

ラインローラーも、アームも多少傷はありますがキレイになりました。

ベールを返すときもギシギシしていたのが、スムーズに動くぜぃ!

ローターを外す

いよいよ初めてのリール分解も未知のゾーンに入っていきます。

メインシャフトに刺さっているスプール受けの部分を外します。

スプール座金は3枚が重なっています。ラインの巻き取ったときに、上や下に偏った場合はこのワッシャーを抜き取ったりして調整するんですよね。

その下に白いギアのようなものがありますが、スプール受けです。

なぜギザギザか?

スプール音を鳴らすためのギザギザで、スプールの下内側にピンがあり、それがこのギザギザに当たってはじかれるとドラグ音になります。

ドラグ音が鳴らなくなったらこのカラーが壊れているか、スプール内部のピンが無くなっていたりすることが多いとのことです。

スプール受けのカラー
スプール受けのカラー

スプール受けの裏側には金属のプレートが入っています。

カラーではなくこの金属でメインシャフトの力を支えているんでしょうね。

金属プレートも少し汚れているかな?
金属プレートも少し汚れているかな?

いよいよ開けてはいけないところへ踏み込むのか?

ローターナットを12mmの眼鏡レンチで回します。

意外とあっさり回ったローターナット
意外とあっさり回ったローターナット

ローターを抜き取ると出てきたのはローラークラッチ組です。

ローラークラッチ組みなおしに大苦戦

ネジが4つ刺さっています。正三角形の頂点の位置に刺さっているネジだけ抜いてくださいね。

残りの1本を抜いてしまうと大変なことになります。

ロータークラッチのネジは3本だけ抜く
ロータークラッチのネジは3本だけ抜く
管理人

なんやろ、外してみよ~

私はネジを外すとどうなるのかわかってなかったので、気にせずに外してしまいました。

ローラークラッチの中にはバネが6個、ローターが6個、バネを固定する6個の突起がある輪になった金属がありました。

組み方を間違えるとハンドルが逆回転してしまう
組み方を間違えるとハンドルが逆回転してしまう

この部品を組み合わせたローラークラッチ組逆回転レバーと連動してピニオンギアの回転を制御しているようです。

詳しい仕組みはシマノの特許「釣り用リールのワンウェイクラッチ」で検索してみてください。

理解するのに相当時間がかかります。もしかしたら私は理解できてないのかもしれません。国語の読解力が必要ですね...

パーツが複雑なのでバラバラにならないようにそっとテーブルに置いておいたんですが、ローターを組みなおすときに、ローラークラッチを傾けてバラバラになってしまいました。

組み方を間違えてしまいハンドルが逆回転にしか回らなくなってしまいました。

組みなおすのにerengeWorksさんの失敗談を参考にさせていただきました、ありがとうございます。

私も同じ間違いをやってしまったんですね。

erengeWorksさんのご説明の通り組みなおして元通りになおす事ができました。

分解する必要があるのは2ケースです。

  • ローラークラッチから異音がする時
  • ハンドルが逆回転する時

問題が無ければオーバーホール時は分解しないようにしましょう。

原因調査と組みなおしで2時間くらいかかりました。

ローター回転の仕組み

ローラークラッチを外すと31番のボールベアリングがあります。

ローターを滑らかに回転させるためのベアリングです。

中心にメインシャフト、メインシャフトを通している管状のものがピニオンギアです。

その外側に31番ボールベアリングがあります。

メインシャフトはスプールを前後(写真では上下)させるだけで、ローターを回すのはピニオンギアです。

リールのピニオンギアとメインシャフト
リールのピニオンギアとメインシャフト

昔はメインシャフトがスプールを回して糸を巻き取っているのだと思ってましたが、糸を巻き取るのはピニオンギアがローターを回すことによって巻き取るんです。

大きめのボールベアリングです。

ベアリングの回転が滑らかかどうかチェックし問題ありませんでした。

ベアリングが回ってなかったら交換するよ
ベアリングが回ってなかったら交換するよ

ボディー内部はドライブギアと摺動子ギア

ボディーのネジを3つはずしてカバーを開けると、ドライブギアが現れます。

ドライブギアはハンドルが接続されている部分で、2つのボールベアリングで軸受けされて滑らかに回るようになっています。

ドライブギアにはべっとりグリスが塗布されてました
ドライブギアにはべっとりグリスが塗布されてました

両方のベアリングをチェックし、滑らかに回っていたので汚れたグリスをふき取るだけにしました。

ピニオンギアに接続される大きいギアと摺動子ギアに回転を伝達するための小さいギアがあります。

ドライブギアを外すとメインシャフトと 摺動子(しょうどう?、しゅうどう?)ギア が現れます。

ダイワではオシレーティングギアと呼んでいるギアです。

摺動子ギアが回転することによりメインシャフトの後ろにつながっているS字クランクが前後し、メインシャフトが前後するので、ラインをスプールに巻き付けるときにスプールの幅いっぱいに糸が均等に巻きつけられます。

摺動子ギアとS字クランク
摺動子ギアとS字クランク

摺動子ギアについているピンが、メインシャフトのS字クランクの溝にそって移動し、メインシャフトが前後に動くようになっているんです。

実際にどのように動くのかは、SLPの三松さんの説明がとってもわかりやすいので、参考にしてみてください。

シマノの廉価版のリールはダイワの仕組みと同じです。

後ろのカバーを外して、50番の摺動子ガイドを抜いてやるとすべてが分解できます。

摺動子ガイドは引っ張ると抜ける
摺動子ガイドは引っ張ると抜ける

中のグリスがかなり汚れているのがわかります。

特にギアの周りはね...

グリスベトベトやん
グリスベトベトやん

ここで、もう1つパーツ発見!

ピニオンギアの軸受け部分になっている33番ピニオンギア用ブッシュです。

滑らかな動きにするならブッシュをボールベアリングに交換するそうです。

ピニオンギア用ブッシュも汚れがひどい
ピニオンギア用ブッシュも汚れがひどい

メインシャフトには金属摩耗か?

黒く劣化したグリスがべっとりついています。

摺動子ガイドも摺動子ギアも汚れがかなりひどいです。

真っ黒けのボディ内部パーツ類
真っ黒けのボディ内部パーツ類

各パーツ洗浄しました。ピニオンギア用ブッシュはもともと白かったんですね。

本来ならこの時点でサービスグリスを塗りなおすのが良いのだと思いますが、準備していなかったので今回は汚れたグリスをきれいに落とすのみにしました。

以上で分解とお掃除は終わりです。

ハンドルの部内部もチェック

ハンドルノブのキャップを外すにはハンドルノブキャップリムーバーという道具を使うらしいですが、持ってないので裁縫用の針の先端を曲げて代用としました。

もう少し太い針金のほうが良いかも
もう少し太い針金のほうが良いかも

蓋を開けるとグリスが劣化して少し黒くなってました。

グリスが変色して汚ったね~
グリスが変色して汚ったね~

15セドナはここにボールベアリング追加できませんが、17セドナはベアリング追加できるそうです。

キッチンペーパーで汚れはふき取りました。

初めてのオーバーホールまとめ

すべてのパーツを分解した逆の手順で組み上げ完了。

汚れを落としてグリスやオイルを塗ってやると、買った時と同じとまでは行きませんが、かなり近い動きに蘇りました。

15セドナの使用頻度は買って2年間ほど、回数にして30回くらいの釣行だったのではないかと思います。

現在でも奥さんのメインリールになっているので使っています。

ボディー内部は部品同士の摩擦で金属片かプラスティックの粉かわかりませんが、黒い汚れが多かったです。グリス経年劣化もあるのだと思います。

各部品の汚れをキレイに掃除することでとても滑らかな動きになりました。

今回はリーズナブル汎用リールでやってみましたが、現状メインでつ使っているダイワのマグシールド搭載リールはボディー内部を開けてしまうと、保証の対象外になるのでご注意ください

今回オーバーホールをやってみて、リールの構造を理解するという目的は達成できたと思います。

リールの動きをイメージしながら各パーツをじっくり眺めると、役割がよくわかります。

まだ一度もオーバーホールをやったことが無い方は、釣りのシーズンオフに挑戦してみてはいかがでしょうか?

元に戻らない可能性もあります自己責任でね。

次はダイワの15レブロスやろうかな~

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