こいつは確かに切れ者だ!
PEラインのカットって、切れないハサミだとかなりのストレスになりますよね。フィッシングプライヤーについているタングステンのカッターもよく切れますが、ハサミとしての用途に使うには不十分。シマノのスパシザーSTは違います。まったく別次元の切れ味、簡単にPEラインが切れます。2年ほど使ってみたのでレビューします。
以前使っていたハサミたち
釣りを始めたころはナイロンラインだったので、どんなハサミでも問題なく切ることができました。
数百円のもので十分で、今なら100均で買えますね。
7,8年前からPEラインを徐々に使う機会が多くなり、今ではほとんどPEラインを使っています。
切れないんですよね、普通のハサミでは。
それで、PEラインが切れるハサミをいくつか買ってみました。
リーズナブルな価格のスプリットプライヤーで、だいたいハサミの部分はギザギザになっています。
PEラインが切れるには切れるんですが、スパッと切れるという感じではありません。
もっと切れ味がよいストレスフリーのハサミが欲しいということで、数年前に買ったのがシマノのスパシザーSTです。
本当によく切れるんです。
スパシザーSTの特長
シマノのスパシザーST、PEラインがスパスパ切れるのでスパシザーですね。
全長120mmのコンパクトボディー、ステンレス製です。
使い込んで若干汚れていますが私の愛用品です。
フッ素コートされている刃はとても渋くてカッコイイ!
ギザギザの部分でPEラインをホールドし、挟んだところを刃が押し切ります。
フッ素コートされた刃は使い込んでも切れ味は衰えません。
私が使っているのは先端がとがったSTタイプ、先端が丸く安全なRTタイプもあります。
とがった先端がなぜ良いか?
細かい物を切ることを考えていましたが、PEラインを切るだけならあまり意味がないような気がします。
安全面を考えるとRTタイプのほうが良かったかもしれません。
しかし、アジやメバルなど小さい魚の仕掛けを作るときには、繊細な作業が必要になるので、刃先がとがったスパシザーSTが便利です。
スパシザーの実際の切れ味を動画にしてみた
PEラインの切れ具合を静止画で理解していただくのは難しいので、動画にしてみました。
前半は普通の速度で、1号のPEラインがブツブツ切れるところで、後半はスーパースローで撮影してみました。
お前はすでに切れている!
ブツッ切れたPEラインがポロリとスパシザーから落ちていきます。
どうですか、かなり切れ味が良いことがわかっていただけたと思います。
ラインにテンションをかけないでスパスパ切れるのはかなりの優れものだと思います。
ただしちょっと高い
すごく優秀なハサミであることはお分かりだと思いますが、普通のハサミと比べるとかなり高いんです。
私が使っているプロックス ハイブリッド ステンレスプライヤーRX936-SでもPEラインはよく切れるんです。
カッター部分がタングステンの素材でPEラインを簡単に切ることができます。
PEラインを切ることだけを考えると、同じくらいの価格なのでいろいろな用途に使えるプライヤーが良いように思います。
だけど、釣りってPEラインを切るだけではないんですよね。
例えば、キス釣りの仕掛けを作るなら、細かい作業がたくさんあります。
- フロロカーボンのハリスを切ったり
- からみ防止パイプを切ったり
- パッケージの袋を開けたり
- 針を結んだ切れ端など細かいところを切ったり
また、釣り場に行ってナイフを忘れたことに気づいた時には、魚を締めるのにも使ったりします。
いろいろな用途を考えると、ストレスフリーの切れるハサミというのはコスパ悪くても買ってしまうんですよね。
スパシザーSTのまとめ
無いと困るものではありませんが、有ると非常に便利です。
安いハサミにはなかなか戻れません。
若干、握る力が必要で握力が弱い女性や、お子様には不向きかもしれませんが、長時間使わないのであれば問題なしです。
色々ハサミを試された方の記事や動画も拝見しましたが、やはりダントツの切れ味みたいです。
私の場合、たまたま買ってラッキーでした。
使い込んでみて改めてその良さを実感しました。
正直、必須アイテムかというと難しいところですが、釣りの準備を入念にされる方には最適のハサミだと思います。
1つハサミを買うとしたら、シマノのスパシザーSTがおすすめです。