この冬釣り場はこれで乗り切れる
ここ数年冬の寒さに耐えられず、釣りに行く機会が減ってきました。使い捨てカイロだけでは局所的暖房にすぎず、もっと良い方法は無いかと思案していたところ、以前奥さんがヒーターベストの話をしていたのを思い出しました。冬の釣り場で使ってみましたが、寒さ知らずで釣りができました。もはや手放せません。
今回は、ヒーターベストのレビューです。
ヒーターベストに求める機能
毎年冬になると使い捨てカイロを貼ってしのいでいますが、温まる範囲は局所的なので数か所に貼り付けています。
会社にも貼り付けて行ったりしていますが、暖房がきいて暖かくなってくると貼り付けたカイロを外してしまったりと、温度調整ができないのが悩み。
そこで以前から気になっていたヒーターベストを試してみようと、アマゾンを探してみました。
ほとんど同じような機能で、どれを選べば良いのかいろいろ悩みました。
- どのくらい暖かいのか?
- 洗濯はできるのか?
- 電池は交換できるのか?
私が求めるヒーターベストの機能です。
温度調節
高温、低温の2つしか温度調整できないものも多い中、3段階以上切り替えできるものもあります。
早朝ゼロ℃に近い極寒状態から、日が出て暖かくなるまでを考え、多段階で温度調節ができるものが良いと思います。
よって、温度調節は最低3段階以上としました。
温度調節ができるベストは40℃から60℃の間で調整できるものが多いようで、熱源はマイクロカーボンファイバーです。
洗濯できるもの
インナーとして着込んでいても、汗の臭いはついてしまいます。やはり丸洗いできるものがよさそうです。
洗濯機で洗えないにしても、手洗いで水に浸して洗えるものがベターですね。
モバイルバッテリーが使えるもの
家には5,6個モバイルバッテリーが転がっています。
スマホの性能があがり、電池容量が増えたのであまり出番が無くなってきたモバイルバッテリー。
再利用もかねてスマホ充電用のモバイルバッテリーが使えるものを選びました。
選定はアマゾンサクラチェッカーで
アマゾンで「ヒーターベスト」で検索すると5,000件以上ヒットします。
ほとんどが中華製のベストです。
日本製もドウシシャのヒータベストなどいくつかありますが、いきなり高価なものを買うのもな~、失敗すると嫌なので。
とりあえずお手頃価格で求めている機能を満たしている物を選び、皆様ご存じサクラチェッカーでチェックしました。
サクラチェッカーでチェックすることのべ3時間、選んだのがEjoyのヒーターベスト。
ただし、サイズが少し怪しい。
自分は身長が175cm(ここ数年で1cm縮んだ)、体重が68Kgで、いつもLかXLを着ているのですが、自分のサイズだと3XLになります。
ここがちょっと引っかかる。
同じEjoyの電熱ベストを選択
同じEjoyのヒーターベスト、サクラチェッカーでチェックすると分析不可能とでました。
通常価格4,599円が2020/10/13のアマゾンプライムデーのときには3,679円になっていたので、この価格なら失敗してもいいかと思いアマゾンのボタンをポチっと押してしまいました。
電熱線は8か所、5段階の温度調節。
丸洗いでき、USBモバイルバッテリー5V、2Aのものが使えます。
更にBluetoothで専用中華スマホアプリに接続して温度調整ができるようです。
この価格でここまで来るとちょっと胡散臭いところもありますかね?
届いたのがこちら、よくありますがこの手の中華性は商品名がよく分かりません。
パッケージを開けると中には電熱ベストと使用方法兼、専用アプリのダウンロード用QRコードが記載された説明書が入っていました。
サイズは失敗か?かなり大きい!
と思ったら、自分が注文を間違えていました。
私のサイズならLですが、XLを注文してしまっていたようです。
まあいいか、安く買えたのでかなり大きいですが、使ってみることにします。
これがEjoy電熱ベストだ!
ちょっと失敗したかに思えたサイズですが、寒い時期にスウェットの上に着て、その上にアウターを来るのであればこのサイズで良いかも。
こんな感じで重ねて着るのなら少し大きめのサイズがいいかも。
ピッタリ着込むならピッタリフィットしたサイズを選んだほうがよさそうですね。
温度調整は5段階
ベストの左上にボタンがあります。長押しすると電源オン、もう一度長押しすると電源オフです。
ボタンは温度によって色が変わるようになっています。
赤60℃→緑55℃→青50℃→紫45℃→黄色40℃となっています。
電熱線は背中とお腹に入っています。
まだ洗濯はしていませんが、電源のプラグを付けたまま一応洗えることになっています。
コントロールアプリ
中国製のアプリは怖くてまだ使って無いですが、Bluetooth接続でベストの温度調整ができるようです。
スマホアプリの画面はこんな感じです。
設定温度もわかるようですね。
自分の使い方
アプリは使いません、左胸の上にあるボタンを押して温度を変えるだけで十分です。
スウェットやシャツの上に着てその上からアウターを着ると十分暖かくなりそうです。
冬場のワークマンヒートアシストの下に着こむとポカポカです。
あとはどのくらい暖かくなるのか使い込んでみないと分からないですね。
気温13℃尼崎魚つり公園で使ってみた
2020/10/17(土) 5:00~9:00 雨、気温13℃。
11月の気温といっても良いほど一挙に気温が下がり、雨が降っていたので太陽の光が当たらず寒かったです。
今回は綿のアンダーシャツの上にヒーターベストを着て、その上にスウェット、カッパを重ねました。
24,000mAの大容量モバイルバッテリーに100%近く状態で使い始めました。
釣り開始時点ではヒータはオフにし、寒いことを実感してから使い始めることに。
5時台はあまり寒さを感じませんでしたが、雨に打たれ熱が奪われていき、6時過ぎ辺りから寒いと感じるようになったので、ヒーターベストのスイッチをONし、まずは青色46~50℃に設定しました。
スイッチを入れてから約5分後くらいから徐々に暖かくなってきました。
使い捨てカイロの局所的暖かさとは違い、ぼんやりと全体が暖かい感じです。
ヒーターベストの壁で外気の冷たさはシャットアウト、まったく寒くありません。上半身の暖かさで下半身も暖かくなります。
いつもは、体を温めるために飲むホットコーヒーも、今回は普通のティータイムとして味わうことがききました。
温度を調整しながらいつもなら寒いと思える状況ながら、寒さを感じることなく釣りを楽しむことができました。
今までは、使い捨てカイロで暖を取っていましたがヒーターベストで代用できそうです。
使った時間は4時間ほど、24,000mAの100%充電状態が10%まで減っていました。
もしかすると、使ったモバイルバッテリーが劣化していたのかもしれませんが。
12月中旬気温5℃暴風注意報の尼崎で(追伸)
2020年12月中旬、暴風注意報で武庫川渡船は営業してなかった気温5℃の日に、尼崎魚つり公園へ行きました。
冷風吹き荒れる中なんとか糸を垂らすことができ、ヒーターベストのスイッチを強にして開始しました。
アウターはワークマンヒートアシスト、裏地のアルミでもともと温かいのですが、ヒーターベストの熱を反射してさらにポカポカ状態です。
腰にフィッシングベルトを巻き、下から吹き上げる冷気も遮断、さらに温かさアップ。
上半身が温まり、衣服で覆っていない手と顔以外は、寒さ知らずで釣りをすることができました。
使い捨てカイロとの比較
思ったよりも使えるアイテムだということが分かりました。
今まで愛用していた使い捨てカイロと使い勝手を比較してみます。
【メリット】温度調節ができる
使い捨てカイロとの決定的違いは、温度調節ができることです。
夜が明けて気温が上がってくると使い捨てカイロは外す必要がありますが、ヒーターベストはスイッチをオフするだけです。
風が吹き始め再び寒くなり始めると、使い捨てカイロの場合、新しいものを貼りなおす必要がありますが、ヒーターベストはスイッチオンするだけでお手軽です。
【互角】ランニングコストが安いか?
ランニングコストも非常に良いです。
私が使っているモバイルバッテリーはKEDRONの24,000mAで、充電まで88.8Whで充電時間は実測5Hrくらいです。
関電で22.4円(税込) / kWhなので、だいたい電気代は10円程度ですね。計算は怪しいかもですが。
よく使っている桐灰なら30個入りで1個30円弱、14Hr使用可能です。
単純に比べると、1/3の電気代で済みます。
使える時間を比較するとどちらが得なのか分からなくなります。
6時頃から10時に帰宅するまでの4Hr使ってフル充電の100%から10%まで低下していました。
桐灰と同じく14Hr使うとなると同じくらいのコストがかかるかもしれませんし、使い方によってはもっと消費電力が多いかもしれないし、少ないかもしれません。
【互角】環境にやさしい?
電気を充電するので、太陽光など自然エネルギー発電された電気を使った場合は自然にやさしくなります。
石油を燃やして発電された電気なら環境には優しくないです。
使い捨てカイロの場合、主成分である鉄が資源ごみとして処理された場合は、資源の再利用がされることになりますが、ほとんどの場合ゴミ箱へポイと捨てらるので環境には優しくなさそうですね。
どちらも使う人によって環境にやさしくなるかどうか決まりそうですね。
【デメリット】長時間使うにはモバイルバッテリー買い足し
使い捨てカイロに比べ使える時間が短く、バッテリーの交換もカイロのように取り換えるだけではすみません。
交換用のモバイルバッテリーは重たく、充電しておく必要もあります。
急に釣りに誘われて行くということもできないですね。あらかじめバッテリーを充電しておかなければならないので。
お手軽さは使い捨てカイロに軍配が上がります。
ヒーターベストのまとめ
私はかなり気に入りました。真冬には通勤時コートの下に着たいくらいです。数年前から使っている方も手放せないとおっしゃってました。
今回買ったのは中国製で、同じ電源ボタンのものがたくさん販売されています。
どれが良いのかすら分かりません。
ワークマンで売られている物、個性的家電で有名なドウシシャ製など販売元がしっかりしたところで買えば安心できるかもしれません。
あとは耐久性がどのくらいあるのか、数年間使ってみないと分からないですね。
もし買われるのであれば、ヒーターの数、専用バッテリーが必要か、洗うことができるのかなどチェックして、価格と相談して選べば良いと思います。
ちなみに、モバイルバッテリーのおすすめはAnker10,000mAhサイズです。
私が追加購入したのはこちら。Anker PowerCore 10000 Reduxです。アマゾンのセールで2,159円でした。
サイズが10.6 x 5.2 x 2.5 cmで、ちょうどバッテリーのポケットに収まるお手頃サイズです。
アタリ商品か?はずれか?
信頼できるサイトの評価を確認して選ばれたら良いのでは?
SUNLINEから釣り用ヒーターベストも販売されていますよ。かなり高いですが...
私が買ったEjoyの電熱ベストは今のところ使えそうです。