
スリムシンカー+形状記憶天秤
私はキス釣りが好きですが、なかなか思ったようには釣果が伸びません。
何とか釣ってやろうと長時間釣りを続けていると障害物に掛かったり、キス天秤が曲がってしまったりトラブルも多くなります。
できることならトラブルレスで軽く仕掛けを引きながらキスがかかってくれる仕掛けが良いですよね。
スリムシンカーと形状記憶の夢の天秤を組み合わせることでかなり理想に近づいたのでご紹介します。
キスの釣果が伸びない原因の1つが障害物に引っ掛かること
キス釣りは砂地ですることが多いですが、砂地の中にもゴロタ石や砂地の下の岩盤がむき出しのところがあったりします。
キス天秤の長いアームはゴロタ石に針が引っ掛かり、アームの部分が曲がってしまう経験を皆さんもしたことがあるのではないでしょうか?
引っ掛かった針を回収しようとしてラインを引っ張ると、天秤のアームが曲がってしまいます。
また、岩盤むき出しのところでは鉛のおもりが良く引っ掛かります。
海の底をぎりぎり這わして、岩盤すれすれで引くことができるキス仕掛けがベストです。
キス仕掛けのトラブル回数が少なければそれほどストレスにはなりませんが、回数が多くなってくると戦意喪失状態に陥ってしまいます。
海藻などの障害物をすり抜けて、底の岩盤に引っ掛かりにくく、天秤のアームの形が常にキープできる夢のような天秤があればよいのですが。
今まで使っていたしっくりこない天秤いろいろ
いろいろ試し今までに5種類ほどの天秤を使いました。
初心者にやさしいジェット天秤
釣りを始めたころによく使っていたのがジェット天秤です。
超初心者にとっては天秤の両端をラインと仕掛けで結ぶだけなので、とても便利です。
今も時々使っています。

投げたときに、天秤の腕が曲がりラインに仕掛けが絡まらず着水し、引くときには天秤の腕がまっすぐになって障害物に引っかかりにくい、初心者にとって優秀な天秤です。
オモリの中に天秤部分が貫通していて、天秤の上半分をオモリが移動できる仕組みになっています。
魚がハリをくわえたときに遊び部分があるので喰いこみがよくなる、いわゆる半誘導式の構造になっています。
この天秤、1966年に発売されたそうで半世紀以上の実績があります。
私は遠投するときにはシーバスロッドでミニジェット天秤を使っています。
50mくらいは軽く投げられます。

着水音が大きくキスが逃げてしまうというデメリットもありますが、ポイントの少し遠めに投げてポイントまで引いてきたら問題は解決します。
使い勝手など考えると初心者にとっては秀逸の天秤です。
いちばんよく使っていたキス天秤
一番よく使っていたのがキスの名前がついたキス天秤です。
キスの名前がついているので、これを使わないとだめなのかと思ってしまいました。

右の天秤部分の先端に仕掛けを結びます。
投げたときに天秤自体が回転しないように、天秤の上部にサルカンが取り付けられています。
オモリ部分はらせん状のバネのようなストッパーを上に引っ張るとオモリを装着する部分が開き、任意の重さのオモリに交換することができます。

天秤部分はバネ状になっていて、仕掛けにキスがかかり引っ張られますが、バネの反動でハリをキスの口に自動的にひっかける様に設計されています。
勝手に魚がハリ掛かりしてくれるので、向こう合わせと呼んでいますが、実は天秤の仕組みに助けられているようです。
ジェット天秤のように半誘導式ではないので、バネが動く分少しだけ半誘導に近いつくりになっています。
使っていて少しだけ不満なのが、海藻などに仕掛けが引っかかってしまって、ラインを引っ張って仕掛けを回収したときに、バネが伸びてしまうところです。

手で形をもとに戻せば問題ないのですが、少しだけ残念なところです。
誘導パイプ天秤
船の釣りに使われたりする誘導仕掛けのパイプ天秤です。
キスがエサを喰ったときにラインがパイプの中を何の抵抗もなくスルスルと動くので、魚に違和感を与えません。
喰いが渋い時に使うとわずかなあたりも逃さないタイプです。

この天秤はパイプの中にラインを通すので、キスのあたりを天秤で吸収することなく、ダイレクトに竿先まで伝わってきます。
天秤仕掛けなので投げた時に仕掛けが道糸に絡みません。
ただし、パイプなので障害物に引っ掛かると、回収は困難で、回収できたとしてもパイプが破損しています。
その他の天秤
投げ竿を使ったときには、L字型の天秤とか海藻天秤など使いました。

投げ竿を使ったキス釣りは道具が重く、腱鞘炎になったので今は使っていません。
いろいろ使ってきましたが、キス釣りの時にどの天秤も今ひとつしっくりきません。
キス釣りの条件を考える
まずはキスがどんなところを回遊しているかを知っておかないと、対策を練ることができません。
自分が知っている知識の範囲でまとめてみます。
キスが生息しているところ
砂地で多毛類や甲殻類などのエサが豊富なところ。
砂地が条件に入るのは当然なのですが、エサが豊富なところとなると、河の下流でゴカイ類などがたくさんいるところなんです。
サーフでも小さい川が流れ込んでいる周辺は狙いどころですよね。
キスがどんなところを泳いでいるか
砂浜の駆け上がりになったところを群れになって泳いでいるとよく聞きます。
実際に海中の映像はYouTubeでしか見たことないのでわかりませんが、おそらくそうなのでしょう。
淡路島でキスのサイトフィッシングをした時には、海底から少し浮いて泳いでいるキスが見えました。
私の場合かなりの確率で駆け上がりになったところで釣れるのできっとそうなのでしょう。
この映像を見ると、海底べったりを泳いでいるのではなく、海底から5~10cm上を泳ぎ回っています。
また、海藻が多く生えたところとか、石がゴロゴロ転がっているところにもいますので根掛かり回避するための障害物の対策も必要になってきます。

キス釣りの問題を解決する天秤
根掛かり回避と海底から少し浮かすしくみが必要なので、浮力を持ったオモリが最適です。
天秤のオモリの代わりにSASAMEのSLスカイシンカーを使いました。

天秤がついたSLスカイシンカーも使ったことがありますが、シンカーと一体になった天秤は投げたときに回転し、仕掛けが絡まることが多いので天秤部分はサルカンがついているタイプを選びます。
SLスカイシンカーのメリットは浮くだけではなく、8cmほどのこの長さが選んだポイントでもあります。
キスが泳ぎ回っているのが、海底から5~10cmと想定すると、このシンカーの長さ分仕掛けを浮かすことができると期待できます。
キス天秤の天秤部分が曲がる問題は、形状記憶の天秤を使うことで解決できます。
吉見製作所の形状記憶合金を使った、キス・ハゼ夢の天秤です。
ネーミングも惹かれるポイントでした。

実際に使ってみると、障害物に掛かって引っ張っても、天秤の形が変わることはありませんでした。手で曲げてみましたが、手を離すと元通りに戻ります。

ハイテク素材を使った2つのアイテムを組み合わせ、キス釣りの天秤仕掛けにしました。


9時間キス釣りをした後、SLシンカーの塗装は底と側面部が一部剥がれていますが、天秤部分はまったく問題なく曲がっていません。買ってきたときと同じ状態です。
どうですか?
SLスカイシンカーは海底の凸凹した形状のなかを引いていったときに石にひっかかったり、海藻にからまったりして回転しているものと思われますが、形状記憶天秤中央のサルカンで回転を吸収しやすい構造になっています。
お値段はちょっと高めになります
SLスカイシンカー18gはamazon価格ではちょっと高いですね。
フィッシングイチバン池田店では280円でした。
値段見ずに買ってしまいましたが、もっと高いのがこちらのキス・ハゼ夢の天秤です。売り切れているかもしれません。
TL-190-0.8 のサイズがベストです。吉見製作所で直接買うこともできるようです。

こちらはフィッシングイチバン池田店でも735円しました。
2つ入りなので、1つあたり370円くらいです。ということで、両方合わせて650円!貧乏釣師の私の贅沢品です。

形状記憶キス天秤のまとめ
やはり釣りに行ってトラブルなく気持ちよく釣りができるのが一番です。
オモリが浮くのは長時間引き釣りをするのには効果ありで、楽に引き釣りができます。
夢の天秤はキスがかかった時にかなり明確な魚信がロッドに伝わってきました。
おそらくまっすぐに近い状態になっていると思います。弾力性がありますが柔軟な形状記憶素材だからこそできる技ですね。
キスだけでなく、40cmくらいのキビレチヌがかかってもびくともしないし、10cmほどのメゴチがかかっても魚信を拾ってくれます。

この仕掛けの性能を発揮できるロッドは柔らかめのライトロッド。
私はアブガルシアのモバイルロッド クロスフィールドを使っています。
5gのルアーを投げられるライトなシーバスロッドです。
電車釣行ならパックロッドもありですね。
私はシマノのフリーゲームS76-UL4もよく使います。

ラインはPEラインの0.8号です。
この仕掛けを使って今年何匹キスが釣れるのか楽しみです。
皆さんもぜひお試しください。