タチウオを素早く締める
先日のタチウオ釣行での課題の一つにタチウオの血抜きが十分できてなかったことがあります。一応エラの横を切りバケツにつけていたものの、自宅に帰ってさばいた時に2匹中1匹が不十分で、少し身に血が回っていました。食べても特にまずくはなかったのですが、調理する前にはなんとなく生臭さが残っていたので対策を検討しました。
ポイントは時合を逃さず素早く締めるですね。今回はタチウオを素早く締めるための道具3点セットです。
美味しく食べるには
先日釣りった2匹のタチウオを自宅に持ち帰り、3枚におろすのに尻尾を出刃包丁でスパンと切ると、背骨下の動脈から血がにじみ出てきました。
出てきたのは1匹だけ。
そういえば2匹目のエラの下をナイフで切ってバケツに頭を漬けましたが、1匹目とはちがいバケツの海水は薄いピンク色にそまるだけでした。
サビキで釣ったアジならクーラーボックスに氷と海水を入れて、そのままそこに入れると、氷締めにできます。
タチウオも氷締めする方もいるそうですが、自分はやはり身に血が回ってない真っ白な状態のものを食べたいです。
刺身で食べるならなおさらです。
血抜き失敗は道具に問題ありか
ちょっと失敗したかなと思いつつ、時合を逃すまいと太刀魚ゲッターを投げ込みました。
結果的には追加でタチウオが釣れず、もっとしっかりと血抜きをしておけばよかったと思いながら自宅に帰った次第です。
現場で使った道具はスライド式の釣り用ナイフ、口径20cmちょっとの小さ目のバケツ、フィッシュグリップは使わず手で押さえました。
上の写真のフィッシュグリップは小魚、主にアジをつかむように購入したもので、タチウオをホールドするのは難しい作りになっています。
つかめないこともないのですが、このグリップで挟んだままナイフでタチウオの動脈を断ち切るのは難しく、手で押さえていました。
ナイフはそこそこ使えるのですが、安全性を配慮し刃の部分が格納できる仕組みのものを使っています。
いざ使おうと思ったときに、柄の下のストッパーを外し柄の部分を左右に開き、刃を押し上げ柄を閉じてストッパーでロックする。
この動作だけで10秒以上はかかります。
それにタチウオを地面やクーラーボックスの上など硬いところに押さえつけてナイフを突き刺すので、暴れるタチウオを一撃で締めることができないことも多いです。
血管を切ったタチウオをバケツに入れて血抜きしますが、バケツが小さく頭を入れても暴れて飛び出すので、数分は手で押さえておく必要があり、貴重な時合のタイムロスとなります。
短時間で処理できることが釣果倍増にもつながりますよね。
処理スピードアップするには
10月くらいに釣れる70cmくらいの小さいタチウオならアジ用のフィッシュグリップでもよさそうですが、11月から12月にかけて徐々にサイズアップしてくるので、がっちりホールドできるものが必要です。
心臓を止めずにエラの中、背骨の下の血管を一発で切る。
できれば左手でタチウオ用のフィッシュグリップで挟んだまま、空中で断ち切りたいところです。
心臓が動いたままなので、タチウオは暴れます。
飛び出さないくらいのサイズで海水をため込むことができるものがあればいいんですが。
手持ちの道具と新たに購入したものを組み合わせて対策します。
対策はハサミとバッカン
魚ハサミはつまむタイプでは無く、ハサミのようなタイプがよさそうです。挟む部分にトゲがあるものが滑りにくくていいですね。
高級なものは必要ないです。安いので十分ですよ。
自分が買ったのはこんなのですが、開きやすさが個体によってだいぶ違うので、実際に握って開いたり閉じたりして確かめたほうがいいかもしれません。
一撃必殺はナイフではなくハサミ。
ブリキの板でも切れるステンレス製の万能ばさみです。
ホームセンターコーナンで買ったときは税込み877円でした。
こいつをエラの隙間から差し込み、血管を切ります。
最後に首の部分の骨も断ち切るので普通のハサミよりも硬いものが切れるものを選びました。
これならブリだってマダイだって大丈夫です。
出刃包丁で骨を断ち切るの大変なので、普通に調理するときにも使えそうです。
ステンレス製でさびにくく、キャップ付きなので安全に持ち運びできます。
刃の開きを調整できるストッパー付き、刃の下の部分はワイヤーカッターになっているので、タチウオ釣りの必需品、ワイヤーリーダーのカットも楽にできますね。
ちなみに、キャップを付けたままでは自分が使っているMEIHOのタックルケースよりほんの少しだけ長く斜めにしないと入りません。
キャップをとってもギリギリ入りません。
同じ高儀の万能ばさみに何種類か違うタイプがあるので、収納したい入れ物のサイズを考えて購入されたほうがいいですね。
下のタイプは自分が買ったのより10mm短いので、自分のMEIHOランガンシステムボックス7055に入りそうです。(^^♪
暴れるタチウオを海水につけて血抜き?
思いついたのはフカセ釣りで使っているバッカンでした。
サイズは十分大きくおまけに入れ物から脱走できないようにフタまでついています。
もっと早くに気づくべきでした。
サビキをするときにも時合で立て続けに釣れている時には、海水を張ったバッカンの中に入れれば良かったんですね。
新たに買う方は、ショルダーベルトがついていて持ち運びが便利なもの。
ブクブクもセットでき、呑ませ釣り用に釣ったアジもキープできるタイプがおすすめです。
次回釣行では作業効率を検証します
近日中にタチウオ釣りに行くつもりです。タチウオが釣れたらハサミ×2とバッカンの3点セットでどれくらいタチウオ締めの作業が効率的になるか検証してみます。
自分ではいままでの作業の半分くらいの時間で処理できそうなんで無いかと思っています。
検証作業はタチウオが釣れたら...です。
あくまで釣れたら...です。
結果はこの記事に追記しますね。では。