![](https://okirakubito.com/wp-content/uploads/2017/12/OI000017_R.jpg)
トップガイドをSiCに変更
2年前に買った愛用のシマノ ルアーマチックS80Lのトップガイドが疲れ気味なので、トップガイドをSiCに交換しました。やってみると意外と簡単、手持ちの簡単な道具で初心者でも自分でできます。
SiC化で1ランク上のロッドにリニューアルしてみましょう。
2年使ったルアーマチックのトップガイドのダメージ
もともとハードガイドがセッティングされていますが、PEラインを使う頻度が多くラインへのダメージも低減できるので、買ったときからいつか交換しようと考えていました。
![ガイドがボロボロ](https://okirakubito.com/wp-content/uploads/2017/12/oOI000001_R.jpg)
トップガイドを1,000円ほどのSiCにするだけで、価格帯が3,000円ほど高いシマノ ソルティーアドバンスと同じスペックになります。
もっともソルティーアドバイスには80Lというラインナップはないので、オリジナルとなりますが。
仕上がりは手の器用さによって多少違いますが、性能的には向上するはずなのでやってみる価値ありです。
![](https://okirakubito.com/wp-content/uploads/2017/01/DSC_0290.jpg)
トップガイドのSiCを選定
信頼できる富士工業(Fuji)のガイドのホームページでSiCガイドを口径、素材、価格の条件で絞り込みました。
1,000円くらいまでのものを考えていたので、ガイドのフレーム素材はチタンではなくステンレスです。
口径はシマノのホームページで調べ1.6mmだったことを思い出し、これにマッチするものを楽天で検索した結果MNST5.5-1.6をチョイス。
今回は流星フィッシングワークスさんがお手軽な値段で売られていたので買うことにしました。
![交換用のガイドが届く](https://okirakubito.com/wp-content/uploads/2017/12/DSC_3001_R.jpg)
送られてきた封筒にはちゃんと選んだガイドが入ってましたよ。
![ピカピカのSiCトップ](https://okirakubito.com/wp-content/uploads/2017/12/DSC_3026_R.jpg)
糸でしっかり固定したいので、足つきで糸巻きが簡単な形のものにしました。
交換するための道具一式
交換するための道具一式です。
ほとんど皆さん持っている物だと思います。
エポキシは持って無い方がいらっしゃるかもしれませんが、ホームセンターで300円出せば買えます。
100均でも売ってます。
- ミシン糸
- ラジオペンチ
- ライター
- カッターナイフ
- エポキシ樹脂
![道具一式](https://okirakubito.com/wp-content/uploads/2017/12/DSC_3028_R.jpg)
ライターはガイドとロッドをつなぎとめている接着剤を柔らかくし、ガイドを外しやすくするために必要です。
それをカッターナイフで削り、ラジオペンチで抜き取ります。
接着とコーティングはエポキシで。
ガイドを固定するのに今回はミシン糸を使いました。
では詳細な手順を説明していきます。
ガイド外し
まずはトップガイドとロッドをつなぎとめている接着剤をカッターナイフでそぎ取ります。
ちょうど写真中央の盛り上がったところをライターで燃えない程度にあぶるとガイドを固定している接着剤が柔らかくなります。
数秒あぶるだけで十分ですよ。
![火であぶると接着剤が柔らかくなります](https://okirakubito.com/wp-content/uploads/2020/07/OI000001.jpg)
柔らかいうちにカッターナイフで削り取ります。
![接着剤をカッターで削ぎ落す](https://okirakubito.com/wp-content/uploads/2017/12/DSC_3029_R-1.jpg)
あまり神経質になる必要はありませんが、慎重にていねいに行ってくださいね。
ひととおり盛り上がり部分を削ったあと、ガイド本体の付け根の部分をライターであぶり中の接着剤を柔らかくします。
何回か繰り返し、少しずつトップガイドを滑らせながら抜いていきます。
![ラジオペンチで引っこ抜く](https://okirakubito.com/wp-content/uploads/2017/12/OI000006_R.jpg)
抜いたらこんな感じです。
![簡単に外せました](https://okirakubito.com/wp-content/uploads/2017/12/OI000007_R.jpg)
付け根の部分にまだ接着剤などついていますので、これもきれいに取り除きます。
![余分な接着剤を更に落とす](https://okirakubito.com/wp-content/uploads/2017/12/OI000008_R.jpg)
カッターナイフの刃をたてて、こそぎ落とすようにすると少しずつ取れていきます。
SiCトップガイドの接着
エポキシの2つの液を同じ分量になるように絞り出し、混ぜ合わせます。
今回使ったのは5分で硬化が始まるタイプのものですが、慣れない人は硬化のスピードが遅いものがありますので、そちらを選ぶと良いと思います。
コーナンでは15分で硬化が始まるものが売られていました。
![エポキシは同じ分量で](https://okirakubito.com/wp-content/uploads/2017/12/OI000009-e1601847452756.jpg)
この液を爪楊枝などを使ってトップガイドの中とブランクスの先端に薄く塗っていきます。
![必要十分に薄く塗る](https://okirakubito.com/wp-content/uploads/2017/12/OI000010-e1601847467653.jpg)
ここにトップガイドを差し込みますが、もっとも慎重になるポイントです。
しっかりとトップガイドの向きを確認しましょう。
グリップのほうからのぞき込み、3番ガイド、2番ガイド、トップガイドのワッカの向きがずれていないことを確認してください。
これを失敗すると悲惨なことになりますので、よ~く確認しましょう。
![真っすぐ付けられましたか?](https://okirakubito.com/wp-content/uploads/2017/12/OI000011-e1601847482400.jpg)
糸を巻いて仕上げ
これだけでは強度がでないので、ガイドの足の部分をミシン糸で巻いていきます。
![もう少し太い糸でも良いかも](https://okirakubito.com/wp-content/uploads/2017/12/OI000014-e1601847494548.jpg)
糸をこんな具合で巻き始めます。
ガイドの巻き終わりの少し前に、下の写真のような糸処理用の糸を挟みます。
![糸通し用](https://okirakubito.com/wp-content/uploads/2017/12/OI000012-e1601847524530.jpg)
この糸を挟んで巻き続け、最後に糸の端をこのワッカに通してワッカの下の糸を引っ張ります。
![輪っかの上にぐるぐる巻きます](https://okirakubito.com/wp-content/uploads/2017/12/OI000016-e1601847537913.jpg)
こんな感じで仕上がります。
![糸の間が空いている、雑だ~](https://okirakubito.com/wp-content/uploads/2017/12/OI000020-1-e1601847553632.jpg)
この上からエポキシ樹脂を塗って一応完成か?
![糸はギッチリ埋まって無くてもエポキシで固定できる](https://okirakubito.com/wp-content/uploads/2017/12/OI000022-1-e1601847571926.jpg)
ちょっと糸が巻かれてないところなど見えて不細工かも...
新うるしできれいに仕上げ
そういえば以前ロックフィッシュ用のロッドを自作したときに買っていた、新うるしが残ってました。
![キレイに糸で巻けたら不要かも](https://okirakubito.com/wp-content/uploads/2017/12/DSC_3040-e1514298132224.jpg)
この素材は本当の漆ではないので手に直接つけても大丈夫です。
![](https://okirakubito.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
黒の新うるしをさっと塗って乾かします。
![新うるしは指に付けて塗る](https://okirakubito.com/wp-content/uploads/2017/12/DSC_3041-e1601847605525.jpg)
出来上がりはこちら、少し凸凹ありますがツヤのある黒に仕上げることができました。
![遠目で見ればきれいに見える](https://okirakubito.com/wp-content/uploads/2017/12/OI000027-e1601847691877.jpg)
もう少し手先が器用な人が同じ作業を行うと、市販品のようにもっとキレイに仕上げることができると思います。
私の出来具合でも遠めに見るとさほど悪くないですよ...
たぶん...
集中してこの作業を行うと、早い人なら1時間、遅くとも2時間でできます。
釣りに行かないお休みに挑戦してみては?
ワンランクアップした自分だけのロッドを作ってみましょう。