ルアーマチックS80L
発売から10年以上経っても人気のあるロッドがシマノ ルアーマチックスピニングです。釣り具、自転車部品の一流メーカーであるシマノが作った廉価版のロッドです。庶民にやさしい低価格ながらしっかりした作り。2020年7月末にリニューアル、モバイルロッドに進化したルアーマチックMBが発売されました。
2ピースの従来品がどのように進化したのか、4ピースのモバイルとスペックの比較をしながらご紹介です。
ルアーの練習におすすめします
シーバスロッドでありながらキスやアジ・サバなどの小型魚から、ウマズラハギ、タチウオなど少し大きい魚までオールランドに対応できる万能ロッドです。SiCは使われていませんが休日に釣りに行くくらいならハードガイドで十分、PEラインも問題なく使えます。
初心者におすすめできる最大のメリットは価格が抑えられていることです。高価なロッドは擦り傷を気にしたり、思いっきり投げて折れたりしないかなど、余計なことを考えて釣りに集中できません。
1万円のロッド1本かうなら、ルアーマチックとロッドケースを買っちゃいましょう。
ルアーマチックS80Lを選んぶ4つの理由
- 値段がリーズナブル
- 信頼できる大手メーカーシマノ
- バットパワーがあるが魚の引きを楽しむことができるように柔らかめなもの
- 子供たちも使うことがあるので少し短いもの
では選んだ理由を1つずつ説明します。
1.値段がリーズナブルなこと
最初に有名メーカーのルアーロッドを買うとなると失敗したくないという気持ちが強くなります。
5,000円は覚悟、10,000は高すぎる。高くて8,000円までか?
釣具屋さんの実売価格は6,000円台でした。消費税を入れて8,000円でおつりが来ます。
2.大手メーカーであること
安けりゃどこのメーカーのものでもいいわけではなく、一流メーカーの大衆向けの製品を探すと、ダイワとシマノにたどり着きます。メジャークラフトとかアブガルシアなども考えましたが、昔からある日本の2台メーカーなら問題なく使えるだろうと考え、最終的にはデザインのかっこよさでシマノのルアーマチックにしました。
3.柔らかめのもの
釣る魚はあまり大きくないだろうと思いながらも、一応シーバスなどの大物までを考慮に入れ、軽めのルアー、ワームからミノーまで扱えるタイプをチョイス。ルアーマチックはロッドの硬さがL~Mの中から4gから扱えるL(Light)に決めました。最大ウェイトは21g、小魚用のジグヘッドからタチウオのワインド用ジグヘッド、軽めのメタルジグまで扱えます。
4.少し短いもの
長さは子供でも扱える長さ、8フィート(2.4m)にしました。電車の移動のときにもあまり邪魔にならない仕舞寸125.8cmです。メタルジグなら6~70mくらいは軽く投げることもできるので、長くはないですが短くもない、ちょうど良い長さです。
ルアーマチックS80Lのデザイン
amazonから長さ150cmほどのやけに大きい箱に入って届きました。ルアーマチックのロゴが印刷された布の袋に印刷されています。

シマノのシールとラベルにはシーバス、タチウオなど対象魚が書かれていました。

グリップはエンドまでくびれが無い、シーバスロッドの形です。

グリーンゴールドのベースにコールドの文字がはえます。

トップガイドはSiCではありませんが、一年間で数十回程度ならPEラインを使っても、トップガイドが削れることはありません。

2ピースで仕舞寸125cmなので持っている標準的なロッドケースにも収まります。
しなり良くバットパワーも、30cm超のウマズラ抜き上げました
長さ、ブランクスの経がルアーマチックと同じ、エギング用のシマノ セフィア BB R S800Mを持ってますが、グリップエンドを固定して30号のオモリをぶら下げると、先端で7cmほどルアーマチックS80Lのほうがしなります。

海面から5mの波止の上に立って釣りをしてました。

2017正月には30cmを超えるウマズラハギを軽く抜きあげることができましたよ。

ワインドでタチウオだって楽々抜きあげできます。
残念がら指3本でしたが...

流石一流メーカーシマノが作る初心者を応援するために作ったガンバロッド、ルアーマチックS80L。
自社工場生産、シマノ基準の高品質、万全のアフターサービスの3つの安心で
頑張るアングラーをサポート
というだけあります。
ルアーマチックはキス釣りにちょうど良い万能ロッド
このロッドでエサ釣りも良くします。とくに砂浜からのちょい投げでキス天秤を飛ばしてのキス釣りはとても楽しいです。

ささめ針のSLシンカー18gならを60mは軽く投げられます。
柔らかい穂先なのでキスの喰いこみも良く、投げ竿のように重くもないので、投げすぎて腱鞘炎になることもないのでとっても気に入っています。自重はたったの135g、軽めの2500番くらいのリールを使うとちょうど良いバランスになります。ちなみに私が使っているのはシマノのセドナ2500Sです。
2020年に進化したルアーマチックMB
私が愛用しているルアーマチックが進化しました。ただ単にモバイルロッドになったわけではありません。継数が多くなったのに軽量化されていたんです。
持った感じも今までのルアーマチックと変わりません、4ピースロッドなのに。
2ピースと4ピースのスペックを表にして比べてみます。
品番 | 全長 (m) | 継数 (本) | 仕舞寸法 (cm) | 自重 (g) | 先径 (mm) | 適合ルアー ウェイト(g) | カーボン 含有率(%) |
S70UL | 2.14 | 2 | 109.5 | 83 | 1.3 | 0.8~10 | 80.8 |
S76UL | 2.29 | 2 | 117.0 | 90 | 1.3 | 0.8~12 | 78.9 |
S80L | 2.44 | 2 | 125.8 | 135 | 1.6 | 4~21 | 95 |
S86ML | 2.59 | 2 | 133.3 | 145 | 1.7 | 6~28 | 95.2 |
S90ML | 2.74 | 2 | 141.0 | 155 | 1.7 | 6~28 | 95.1 |
品番 | 全長 (m) | 継数 (本) | 仕舞寸法 (cm) | 自重 (g) | 先径 (mm) | 適合ルアー ウェイト(g) | カーボン 含有率(%) |
S70UL-3 | 2.13 | 3 | 74.8 | 80 | 1.3 | 0.8~10 | 87.2 |
S76UL-4 | 2.29 | 4 | 62.4 | 91 | 1.3 | 0.8~10 | 87.6 |
S80L-4 | 2.44 | 4 | 66.2 | 128 | 1.6 | 5~25 | 92.9 |
S86ML-4 | 2.59 | 4 | 66.9 | 143 | 1.6 | 6~32 | 92.5 |
S90ML-4 | 2.74 | 4 | 73.7 | 152 | 1.6 | 6~32 | 94.0 |
S96M-4 | 2.90 | 4 | 77.8 | 166 | 1.7 | 8~45 | 93.5 |
仕舞寸 一番大きく変わったのは仕舞寸。約半分の長さになりました。
適合ウェイト 数gですが、自重が7gも軽くなっています。適合ルアーウェイトも最大4g重くなっているので、ブランクスが強化されているみたいですね。
96M 今まで長い9フィート6インチがありませんでしたが、追加されました。
実際に振ってみた感じもピース数が増えたことによる影響をあまり感じませんでした。仕舞寸が短く持ち運びが便利になった事が一番のメリットですね。
欲しくなる専用ケース
残念ながら価格を抑えているため専用竿袋しか付属されていません。シマノフリーゲームXTのように専用セミハードケースが欲しくなってきます。せっかくコンパクトになったのに、ロッドケースも欲しいですよね。仕舞寸70cm前後のサイズは品ぞろえが少ないので、探すのに苦労します。釣具屋さんには置かれていないかも。
ロッドケースって短くてもそこそこの価格なんですよね。新しくなったMBの惜しいところはここなんですよね、自分的には。
コンパクトロッドケースとルアーマチックMBの価格を合わせると、トップガイドがSiCの上位機種メジャークラフトや、アブガルシアのMBロッドが買えてしまうんです。
今後はモバイルロッドも増えてきそうなので、この問題も解消される日は近いでしょう。ルアーマチックMB専用ロッドケースも発売されるかもしれませんね。私は2ピースのS80Lを専用の竿袋に入れて電車に乗っていたので十分ですが、やはりほしくなってきますね。
ルアーマチックは初心者におすすめです
私の愛用のルアーマチックS80Lですが、キスやアジ、サバの小型魚ならS76UL-4、ウマズラハギ、タチウオ、シーバスなど大き目の魚ならS90ML-4など、最適なサイズを選ぶと専門性が高まります。
オールランドに使えるロッドあることは2ピースのルアーマチックで実証済み。4ピースになった分持ち運びが楽になって良かったと思います。
ルアーを使った釣りの入門ロッドとしてルアーロッドに慣れるまで、メタルジグにジグヘッドワーム、ミノーにキス仕掛け(エサ釣り)、いろいろな釣りを楽しめます。
ちなみに、失敗してモバイルの穂先を折ってしまったときには2,700円でパーツを取り寄せることができるようですよ。販売価格の半分くらいになりますが...
買い替えるよりは安いですよね。
使い込んでトップガイドの滑らかさが無くなってきたら、トップガイドをSiC交換に挑戦してくださいね。1ランク上のロッドに変身します。
シマノ ルアーマチックMB、初心者卒業まで使い込んでみましょう!