泳がせ用に気にせず使える強い味方
ノマセ釣りって高性能なリールでなくても十分、そう思ったのが2022年の尼崎魚つり公園。だって、かなり古い3000番くらいのリールで釣りあげている人たくさんいるんですから。ウキ釣りはPEラインよりナイロンのほうが使いやすいので、太いナイロンラインが巻けるリールを探し、たどり着いたのがダイワの20クレスト6000-Hです。
ダイワ クレストをなぜ買ったか
2020年に発売されたダイワ クレストを2022年に買いました。
理由は簡単、20ストラディックSWを置き竿にしてスプールに傷がついたので。
ショアジギングで手持ちで使うなら、傷はつかなかったと思います。
ノマセをするのに置き竿にしてたときに、小さ目の三脚に足があたってしまい、三脚から落下したときに傷がつきました。
自分にとって高価なリールなので、心のダメージは大きかったです。
リールを大切に扱わないというわけではありませんが、ちょっとしたトラブルでも懐がそんなに痛まない、そこそこの性能があるリールが欲しくなりました。
それで、新製品ではなく発売開始から数年たち安くなったリールを探しました。
もちろん、ノマセをするのでそこそこのスペックを持ち合わせ、かつ5~10号くらいの太いナイロンラインを巻けるもの。
ノマセのウキ釣りにはやはり、PEラインよりもナイロンラインのほうがやりやすいので。
軽さは求めません、目標は6,000円くらい。
候補はダイワかシマノ、番手は6000番となると限られてきます。
ダイワなら20クレスト、20レブロス、シマノなら18ネクサーブ。
どうせ買うなら新しいほうが良いので、ダイワ。
20クレストと20レブロスの差は実売価格で1,200円程。
機能の差はエアローターと逆回転ストッパーです。
主には置き竿にしドラグユルユルで使うので、エアローターも逆回転ストッパーも不要です。
予算に合ったクレストを選ぶことにしました。
ダイワ クレストのスペックと機能
20クレスト6000はざっとこんな感じです。
- 非常にコスパが良い
- ノマセ釣りで大きな魚を掛けても駆け引きできる
- 6000番なので太いラインを使える
- 手持ちで釣りをするには重い
こちらが、ダイワ 20クレストのスペックになります。
品番 | ギア比 | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) | 糸巻量ナイロン(号-m) | 最大巻上長(cm/ハンドル1回転) | ベアリング数BB/ローラ― | 本体価格(円) |
ダイワ レブロス6000D-H | 5.7 | 12 | 340 | 3.5(14lb)-310,5(20lb)-250,7.5(30lb)-150 | 101 | 4/1 | 10,500円 |
ダイワ クレスト6000H | 5.7 | 12 | 355 | 3.5(14lb)-260,5(20lb)-170,6(25lb)-150 | 101 | 4/1 | 8,300円 |
シマノ ネクサーブ6000 | 4.9 | 8 | 595 | 4-240, 5-180, 6-150 | 91 | 3/1 | バリュープライス |
スペック的にはダイワのレブロスとクレストはほとんど変わりません。
表のレブロスはD(深い)タイプのスプールを使っているので、クレストよりも糸巻量が多くなっています。
20クレストの機能をざっと列挙すると。
品番 | エアローター | エアベール | タフデジギア | LC-ABSスプール | ATD | 逆転ストッパー | ボディ/ローター素材 |
ダイワ レブロス6000D-H | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | DS4 |
ダイワ クレスト6000H | ー | ー | ○ | ○ | ○ | ー | DS4 |
クレストはエアベールよりも細いワイヤーベールになっています。
逆転ストッパーは使うことはまずないので全く問題ありません。
私の中で実績があるATD(オートマチックドラグシステム)があるので、大きい魚をかけてもやり取りはスムーズに行えるはずです。
要するにウキ仕掛けで大きい魚をかけても、普通に問題なく使えるということです。
コスパリール20クレストの詳細を19レグザと比較
私が買ったのは6000番ですが、3000番や4000番ならサビキ釣りやウキ釣り、ちょい投げなどより汎用的に使えるのが20クレストです。
では、ダイワのミドルクラスのリールとはどう違うのか?私の愛用ダイワ レグザと比較してみます。
ワイヤーベールとエアベール
やはりワイヤーベールよりエアベールのほうが太くて中空構造になっているので、頑丈そうです。
ついでにレグザはワンピースになっており、ラインローラーへスムーズにPEラインを送ることができます。
対してクレストは2ピースとなっていて、細いPEラインの場合引っ掛かりそうな気がします。
が、今回は太いナイロンラインを使うと決めているので、ラインローラーとベールの継ぎ目にラインが引っ掛かる心配はしなくていいんです。
逆転ストッパー
使うことはありませんが、無いです。
シマノのストラディックSWにも逆転ストッパーはありません。
シンプルな構造になり壊れにくくなると思います。
ATD
ドラグってスプールの中のワッシャーの枚数、使っているグリスによって効き方が変わってくるんです。
クレストの展開図を見るとレグザと同じ枚数の金属ワッシャーとフェルトが入っています。
ドラグの効きが悪いと感じたら、ドラグ用のワックスでメンテナスしてみましょう。
私はダイワのリールにもシマノのグリスを使っています。
安心の太いメインシャフト
コスパリールといえど、6000番のメインシャフトは太いです。
レグザ4000番の楕円になったメインシャフトの長いほうを測ると4.0mmでしたが、クレスト6000番では5.0mmありました。
見た目でわかる通りかなり太い軸です。
がっちりスプールを支えています。
リールフット
リールフットは新脚裏形状で、水が抜けやすくなってます。
最近のダイワのリールがすべてそうなっているのかというと、そうでもありません。
20レブロスは旧型、18レガリスは新型、21フリームスは新型、19レグザは旧型...
まだ、新形状の恩恵を感じたことはありません。
ハンドルは供回り式
ダイワのクレストやレブロスの価格帯は供回り式のハンドルです。
ハンドルノブを回すと反対側が一緒にまわるタイプです。
この点、シマノの22サハラは優秀で、ねじ込み式のハンドルになっています。
供回り式にもメリットがあり、足元がスリットや敷石の時、魚と格闘している最中に、ポロっとねじ込み式ハンドルが取れてしまい、下に落ちて無くしてしまうことがあります。
私も以前1度レグザのハンドルをなくしました。
1つだけ気になるハンドルノブの素材
リールとしてまったく問題なく使えそうな20クレストですが、1つだけ気になるところがあります。
雨の日やバケツで手を洗った後指先が濡れているときや、冬場の指先がカサカサになるときにちょっとだけ滑ります。
レグザと比べてよくわかりました。
あまり気にしてなかったのですが、素材が全然違います。
レグザはシリコンのようなしっとり指先に張り付くような素材ですが、クレストはウレタンに塗装しているような、プラスティックのような素材で、表面がツルツル滑ります。
ただし気になるのは少しだけラインを巻きとったりするときだけ、ノマセで大きな魚を掛けた時にはハンドルノブを手のひらの真ん中に握りこんで回すので、あまり気にならないかもしれません。
気になる方は、ハンドルノブを交換することをおすすめします。
一応クレストにもリールスタンド
基本は三脚を立てて置き竿にしますが、もし地面に置かなければならない状況が発生したら...
ゴメクサスのリールスタンドR7をおすすめします。
供回り式ハンドル対応で折りたたみできるので、リールケースに収納するときにすっきり仕舞い込むことができます。
他のメーカもありますが、実際使ってみて良かったです。
詳しくは別記事にまとめていますので、そちらをご覧ください。
コスパ最高ダイワ クレストのまとめ
私はノマセ用にクレストを買いましたが、カレイ狙いに安い投げ竿と一緒に購入するのもありですね。
いろいろ気にせず使えるが、ハイコスパのリールです。
ノマセをするなら遠投磯竿、4号か5号がおすすめです。
釣りを始めたばかりの方のお試しとしてもダイワ クレストは十分使えるので、お店で触って確認してみてください。