
これ1本で持ち帰りの魚を処理できる
スライド式ナイフでは一発で締まらない。目打ちを持って行けばいいのだが荷物が増える。両方の機能を持ち合わせたアイテムは無いか?と思い始めて早3年。やっと理想のフィッシングナイフが第一精工さんから発売されました。MC Tハンドルナイフ#70。こいつは優れものもう手放せない。
スライド式ナイフは脳締めが決まらない
みなさん、釣りに行くときにはフィッシングナイフを持って行かれますか?
少し大きめの持ち帰りサイズが釣れた時に、締めるのに使いますよね?
エサをカットするときにも使ったりします。
私が普段使っているのは、ダイワのスライド式ナイフです。
ハサミで代用したり、他のタイプのナイフを使ったりしてましたが、結局持ち運びが便利で、安全対策がちゃんとされているので、10年近く使ってます。

エラを切って血抜きするには全く問題なく使えます。
刃もそこそこ切れるので、尻尾の部分を切って神経締めをするときにも便利です。

ただ、脳締めが一発できまらないんです。

ナイフの刃が広いので刺してグリグリ回すことができず、脳締めが一発できまりません。
フィッシュピックを持っておけばいいのですが、ナイフとピックの2つ持つのは荷物が増えるのでやめたいです。

解決できたのはMC Tハンドルナイフ#70
脳締めができてエラ切りができる便利なフィッシングナイフが無いかとずっと思ってました。
2023年開催のフィッシングショー大阪で発見したんです、たしか...
これや!と思いました。
2023年の2月から半年待ちました、第一精工 MC Tハンドルナイフ#70。

今までにないフィッシングナイフの形です。
キャップを外し、ネジ部分に装着するとがっちり握りこめるハンドル部分になります。

刃渡りは70mmでステンレス(SUS420J2)製です。
SUS420J2の特長は、「熱処理後の高強度・高硬度が特徴のステンレス鋼材」、「刃物や医療機器など、耐熱性、耐摩耗性の用途に最適」だそうです。
もう少し突っ込んで調べると、高強度、高硬度である反面、デメリットとして錆びやすい特徴があるようです。
SUS420J2の特徴
出典:なるほどシム加工読本
SUS420J2は、マルテンサイト系に分類されるステンレス鋼の一種です。成分的な特徴として、炭素の割合が高いことが挙げられます。そのため限りなく鉄に近い性質を有しており、錆が出やすいことがデメリットですが、一方で焼入れ後の硬度が高い鋼種でもあり、焼入れ・焼き戻しなど熱処理により高強度と高硬度が得られます。
一応、キャップには水抜き穴がありますが、可能な限り、使ったらすぐに真水で洗ってタオルで拭き、キャップをするのがよさそうですね。

両面刃になっていて、普通のナイフよりも刺さりやすく脳締めがしやすい形状になっています。

使い方は簡単、説明書に記載されてました。

キャップを外しグリップのネジ部に取り付けし、脳天をぐさりと突いてグリグリ回す。
締まったところで、エラを切り背骨下の動脈をカットすると完了です。
MC Tハンドルナイフを手持ちのナイフと比較
MC Tハンドルナイフとダイワのスライドナイフ、同じくダイワのキャップデバ 85と比較してみました。

どのナイフも安全性は確保されています。
MC Tハンドルナイフはねじ込み式のキャップで持ち運び時に外れることはありません。
キャップデバは刃にフックを掛けるので、不意に外れる可能性もあります。
スライドナイフはフックを外してスライドさせるので、外れることは無いです。
刃はMC Tハンドルナイフが一番細く、突き刺しやすい形状ですね。
出刃は突き刺しには不向きですが、現場で魚を解体するのに非常に便利です。
スライドタイプは突き刺すこともできますが、グリグリできないので脳締めが一発できまらない弱点があります。
それ以外は出刃と同じく、魚の解体は案外やりやすいです。

グリップを握って突き刺すのに一番力が入るのがMC Tハンドルナイフ、次いでスライドナイフ、出刃は論外。
魚のエラカットはMC Tハンドルナイフとスライドナイフ。
魚を解体するのは出刃、スライドナイフで、MC Tハンドルナイフは形状的に少しやりにくいですが、よく切れるのでなんとかできそうです。



MC Tハンドルナイフ#70を長く使うために
超便利なMC Tハンドルナイフなので長く使いたいと思います。
一番の弱点は錆びること。
カワハギなど数釣りをしていると半日もたたないうちに錆が浮いてきました。

噂の通り錆がすぐに出てくることがわっかったので、500mlのペットボトルに水道水を入れて持ち歩いています。
MC Tハンドルナイフを使った後はなるべくペットボトルの水道水で洗うことにしています。
洗った後は、手をふくタオルで水分をふき取ってキャップにしまっています。
これだけでかなり錆を防ぐことができます。

あとは、落下防止のためにダイソーストラップをつけています。
釣り上げた魚を締めるとき、敷石の間に落ちたりしたら回収不能になるので、念のためにつけてます。
魚が暴れますからあくまで念のために。

今までなかった超便利なナイフです。
快適な釣りのために皆さんも使ってみてくださいね。